ガンの特集1


乳ガンの骨転移予防 (子午流注をもとに)

乳ガンは長期的に転移予防対策を心がけたいガンのひとつです。特に、乳ガンは骨転移しやすく、激痛を伴う場合が多いので、骨転移させないよう養生したいものです。

中医学的な考えからすると、乳ガンは、厥陰肝経と陽明胃経に関係しており、乳房は陽明胃経、乳頭は厥陰肝経を通っています。

また、骨や脳は腎の支配ですが、肝腎同源といわれるほど、両方の臓は関係の深いものです。ストレス、食積、腎陽虚(冷え性)は要注意です。

骨転移を防ぐ

その1♪・・・ストレスを溜めないこと・・・少陽経に気滞を生じさせない

その2♪・・・食べ過ぎないこと、特に乳製品、油脂、糖分・・・三焦を痰湿で塞がない

その3♪・・・補腎養肝

具体的な養生法・・・摂るとよい食べ物

朝・・・昇陽健脾 脾胃に負担をかけないお粥 ご飯と温かいお汁。子羊袋、大熊柳、紅参、コルマータ、Wリンクル、補中益気湯など

昼・・・化痰理気、活血 そば、里芋、こんぶ、もずく。センザンショヨ、唐橘、紅羅布麻、野牡丹、へんしこう

夜・・・解毒、滋陰、補腎 色の濃い野菜、貝類、黒い食べ物。紫霊芝、霊芝胞子、タンポポ茶、亀齢寿、骨砕補、南国刺五加、シャエンシ、しほよもぎ

温灸・・・大椎、お臍、衝脈をよく温める
ストレッチ・・・少陽胆経のストレッチ

★ その方の状態により、当然使用するものは異なりますので、詳しくはご相談ください。





転移、再発を防ぐ工夫


いったん治療が終われば、それで完了ではなく、これからが自分で行う養生治療の本番です。

ガンは、様々なストレス、食事のまちがいなどから免疫が低下したときに生じやすくなります。

病気になる前と同じ環境と同じ食生活にもどれば、体の中身は変わっていないので、再発や転移を起こす可能性は充分にあります。

また、抗ガン剤、放射線、手術等の治療後は、以前にも増して免疫が弱っていますので、気血を補う補剤を使って、充分に養生してゆくことが大切です。
勿論、ガンを攻撃する治療中も、体力を落とさない工夫が大切です。


体の今の状態を一番示唆するのは、舌診です。ご自分で毎朝鏡をみて、チェックしてください。

正常の舌は出したときに勢いがあり、舌質はキレイなピンクで、うっすらとベールのような苔がはった状態です。

もしも、舌の色が白っぽい、やたらと赤い、青紫っぽい、白い苔、黄色い苔がびっしりと生えている…などの舌であれば、それは体の異変を示すものです。体調がよく感じていても、そのまま放っておいてはいけません。

舌を正常にもどす食べ物、漢方、ツボなどでお手当てすれば、体の陰陽のバランスがとれ、転移、再発させない体を作ってゆきます。

舌をみて、ご心配な方は、ご相談ください。その際、できれば舌の写真を添付してください。





ガンの食事に糖尿病食

ガンの養生では、特に白砂糖食品(ケーキなど甘いお菓子、ジュース砂糖を入れた料理)を、極力控えます。

その理由は、ガン細胞は糖分に非常に強い細胞(糖に適応した細胞)で糖分があるとどんどんと増殖する細胞だからです。

人類は常に飢餓に苦しめられてきたため、体には飢餓に適応できるシステムが備わっています。太古の昔、飢餓に苦しんだ時代には、ガンという病気はなかったようです。

ところが、ここ百年ほどの間に、食生活がとても豊かになり、飽食の時代を迎えました。

三度の食事に、お腹がすくと甘いおやつ・・・血中にはいつも余分な糖分がダブついています。

糖分は生きてゆくにあたり、とても大切なエネルギー源ですが、余分な糖分は体にとって強い毒性を示します。

糖尿病の方の微小血管障害、視力障害、知覚異常、皮膚病などは全て糖毒によるものです。人の細胞は、高濃度の糖がある環境では生きてゆけないのです。

ところが高濃度の糖の中でも生きてゆける細胞が生まれてきました。

これも細胞レベルでの進化の一つなのでしょうか。それがガン細胞です。ガン細胞は、糖分の濃度が高いと、ものすごい勢いで増殖できる特性をもっています。

逆に言うと、糖分を絶つと増殖しづらい細胞なのです。

したがって、糖尿病の方や予備軍の方は、ガンにかかる危険率がとても増しますので、余分な糖分を取り入れないことと、タンポポ茶等でダブついた糖分を排泄してゆくことは、ガンの予防、再発転移を防ぐ養生の第一歩になります。





ガン細胞と進化論

前回、ガン細胞は糖分が大好きで、糖を利用して増殖してゆく細胞 というお話をしました。
これはあくまでも持論ですが、ガン細胞は過酷な環境でも生き残ることができる、いわゆる進化型細胞ではないかと考えています。

ストレスや運動不足により血行が悪くなり、低体温になる。気が滞り、血の流れ、代謝が悪くなる。

洋菓子などの甘いものの食べ過ぎ、カラアゲやスパゲティーなどのアブラものの食べ過ぎで、血中に余分な糖や脂肪がいっぱい・・・・血の流れがドロドロ

このような環境を、東洋医学では、気滞、痰湿、おけつの複合 と捉えます。

いわば邪気の塊で、腐ったドブのようなイメージがありますが、こんな環境でも生きてゆける細胞が、ガン細胞です。

一般の正常細胞は、キレイに浄化された環境でこそ、免疫も効果的に働き、生存してゆくことができるのですが、飽食とストレスの時代になり、あまりにも血液環境が汚れてくると、非常に苦しくなり、弱ってきます。

環境に応じて、それに対応するようにできているのが、我々生物のしくみで、あらゆる生物は、その環境に適応した進化をとげます。

したがって、このような劣悪環境で生き残りをかけて変異を起こし、増殖するものが、ガン細胞ではないかと考えています。

この突然の変異は、通常では簡単には起こりません。長期間にわたって劣悪環境にさらされ、辛抱たまらなくなったときに起こるものです。(一部の放射線、電磁波等を除いて)

ですので私達は、血液を常に解毒、浄化し、リラックスして血流を充分に回復させていれば、そう簡単にはガンになることはないのです。

また、ガンになっても、これに気がつき、劣悪環境をひとつづつ取り除いてゆけば、いずれはガンは勢いをなくしてゆき、正常な形にもどってゆきます。

ガンが喜んでしまう環境を作るのも、正常にもどしてゆく環境を作るのも、宿主さまのあなた次第ということになります。どうか、元気で生きるための養生をなさってください。





ガンの解毒ご飯

ガンの養生を実践される多くの方が、玄米食を取り入れておられます。

玄米は、栄養のバランスをとり、解毒にもよい定番食ではありますが、本日はもう少しグレードアップした解毒ご飯をご紹介します。

赤小豆とハトムギの薬膳ご飯

二人分材料 
白米1.5カップ 赤小豆30グラム、ヨク苡仁(ハトムギ)10グラム、黄耆10グラム、茯苓10グラム 陳皮3グラム

作り方
1,白米はといでおく

2,赤小豆とハトムギは直接に鍋に入れ、黄耆と茯苓、陳皮(ミカンの皮)は、お茶煎じパックに詰めて、合わせて鍋に入れ、2カップの水で、30分ほど煎じる

3,2の煎じ汁と赤小豆、ヨク苡仁を、1の米と合わせて、あとは普通に炊くだけ

効能 健脾利水解毒の養生ご飯です♪・・・扶正と去邪を兼ねたメニューです

赤小豆・・・むくみ、水腫、腹水、胸水とりの定番です。ガンによる炎症も解毒します

鳩麦・・・食材として利用できる抗ガン生薬の代表的なものです。清熱排膿、利水健脾の効能があり、脾胃虚弱を改善します

茯苓・・・健脾利水、安神作用があり、効果的に毒素を排泄

黄耆・・・補気効果が強く、脾胃を助け、免疫力をアップさせます。

陳皮・・・理気燥湿 気を巡らせ、体内の余分な湿を飛ばします。

★胃腸が弱り、食欲がない。腹水、胸水がたまる、リンパ浮腫を起こしやすい。代謝が悪く低体温 抗ガン剤等で疲れる、だるい・・・などの方に特にお勧め

♪1日1食(朝か昼がよいですね)をこのご飯にするとよいですね。

りえぴょんは、お昼に、おにぎりにして食べています。(お昼は解毒を促進するため、これだけ・・・でもお腹はしっかり満たされます)お茶は勿論タンポポ茶です。






抗ガン剤、止めるタイミング

抗ガン剤や放射線治療中の方の体力低下予防として、霊芝、冬虫夏草、田七人参、白花蛇舌草・・・などが入った紫霊芝をお勧めしていますが、攻撃的な治療を受けておられるだけに、白血球数は1000〜3000までくらいに低下しがちです。しかし、リンパ球の比率は35パーセントを保っています。

攻撃的な治療は最小限に抑え、あとは自分の免疫細胞に任せる方法で養生すれば良いと思いますが、ドクターとの兼ね合いもあり、なかなか簡単に止めてもらえないのが現実です。

攻撃的治療を止め、白血球が回復し、リンパ球の割合が高ければ、良い結果が期待できますが、攻撃的治療中は安定した白血球の回復が望めないのが残念なところです。

病院側としては、この抗ガン剤が効かなければ、次はコレ・・・というように次々と攻撃治療を続けますので、このサイクルにはまってしまうと、強く自己申告しないかぎり、止めてもらうことは困難かもしれません。

患者さんに、”先生はいつまで抗ガン剤をやると言われましたか?”とお尋ねすると、”死ぬまで一生やらねばならないと言われた”と聞かされ、絶句してしまいました。

患者さんの事を考えたら、いろいろな不快な副作用が出た時点で、副作用を抑え込むのではなく、根本的なことから考え直すべきだと思うのですが・・・

患者さんも、抗ガン剤を止めるのはかなり勇気がいるようです。確かに、攻撃治療の最中に、免疫と体力の低下を最小限にする養生をしていないと、抗ガン剤を止めたとたんに、悪化する恐れはあります。

これは、免疫の守りが損なわれている状態で、ガンに対する攻撃も緩むわけですので、当然と言えるかもしれません。

私の個人的な考えとしては、攻撃治療中は、免疫と体力を守る養生を充分にしておき、抗ガン剤の効果が現れ、体力が低下していない時点で止めて、養生に専念するというものです。

これは、抗ガン剤である程度大きかったガンを小さくしておき、体力が落ちていなければ、あとは自分の免疫力を強化して、ガンに対応すれば良いと考えるからです。

このタイミングは個人の状態によって異なります。こちらでは、毎回、患者さんの状態や舌をみてアドバイスしています。






抗ガン剤を止めて元気になられたドクターのお話

こちらへ来られている知り合いのドクター(還暦)のお話です。

産婦人科のドクターとして、激務に耐えてこられたのですが、喉の異物感が気になって調べたところ、食道癌があり、肺と肝臓にも転移しているとのことで、手術ができず、抗ガン剤治療に入られました。

次々に徹底した抗ガン剤治療を受け、何も食べられなくなり、体力も気力も減退し、虫の息になってしまわれました。

抗ガン剤がよほど強かったのか、”人間、皆一度は死ぬわけだし、どうせ死ぬのだったら、もうこれ以上抗ガン剤で苦しみたくない””死んでもかまわんから、抗ガン剤は止めるわ”
と無理矢理に退院されたようです。

何か体力を戻す漢方がないかしら・・・と先生の奥様(薬剤師)が相談にこられました。

こちらでは、高麗紅参と紫霊芝をお勧めし、かれこれ3年、服用されています。

起き上がれず、息も止まるか・・・というほどの状態だった方が、今では海外旅行にも奥様と頻繁にお出かけになり、登山愛好家で、世話役等もやっておられる回復ぶり・・・・。

お話を聞いてみると、産婦人科を婦人科にして息子夫婦にまかせ、今までのライフスタイルとはうってかわって、早寝早起き、自然食、薬膳の取り入れをされ、今日生きている喜びに感謝したい・・・と思われたそうです。

先生に、その後検査は受けられたかどうかお聞きしてみましたが、”ガンがあったってなくたって関係ないよ、こうして元気に生きているんだから!もう検査の必要はないよ”というお答えでした。

今本当に生きている喜びを味わっている・・・とのことでした。治癒力とはこのことを指すのだと思いました。

ちなみに、先生の心構えは、”何としてでも治ってみせる!”というような気合いの入ったものでなく、あのとき失っても不思議でない命だったのだから・・・・と、今日一日の命に感謝して、小さな喜び(庭の花が咲いたとか)に幸せを感じられたそうです。

喜び、感動、感謝の気持ちには良い気が溢れています。

自然治癒力は良い気に育てられるものなのですね。





寝不足と免疫

免疫療法をやっていても、白血球の数が増えない。
リンパ球の割合が少ない。
リンパ球の活性度が低い。
赤血球も少なく、貧血気味である。

こんなときは、今一度、抗ガン剤や放射線の無理に無理を重ねていないか?

本当はしんどいのに、ガマンして頑張りすぎていないか?あるいは、寝不足をしていないか?
を見直してみる必要があります。

免疫細胞が効果的に作られ、働くには、午後10時〜午前2時の間に熟睡していることが大切です。

寝不足ではないと思っていても、次の症状があれば、良好な睡眠ではありませんのでご注意ください。

1,寝るのが12時を過ぎている

2,夜中にトイレで目が醒める

3,夢ばかりみて、眠りが浅い

4,布団に入って、あれこれ考える

5,朝の起床時に、疲れがとれていない (もう少し寝ていたい)

上記のような心脾両虚の症状がある方・・・ご相談ください。





脾胃と免疫

免疫を高める養生をしているのに、なかなかリンパ球が上がってこない方があります。

★自然食、薬膳を取り入れている
★寝不足や無理をしていない
★前向きにリラックスして過ごせている
では、どうして???

実は、週に1度の抗ガン剤が始まったのです!。なるほど、そうでしたか・・・。
時折、こんな会話があります。

抗ガン剤をやっている間は、どうしても免疫が下がるので、しっかりと養生に取り組んでください。

抗ガン剤で、脾胃の働きがやられると、食べる量も減りますし、食べたものが、エネルギー、血肉、免疫力に変換される割合も低下します。


★食欲が低下し、食べる量が確実に減っているのであれば、紅参や大熊柳などで胃腸を温め、脾胃の働きを改善することが先決です。

★食欲が落ちていないのであれば、気血を作るプラセンタ(子羊袋やWリンクル)を取り入れてみましょう。1ヶ月でリンパ球が10パーセント近く増える例がたくさんあります。

★眠れていると思っていても意外に、眠りが浅く、夢ばかり見ている場合は、効果的に免疫細胞が作られません。このときは、心脾両虚を改善する天蘭美人がお勧めです。





抗ガン剤が止められない辛さ

ガンの養生でご相談される方には、

1,抗ガン剤等の攻撃的治療は受けず(或いは、最小限にとどめ)生活習慣を見直し、漢方や食事で養生してゆきたい方

2,西洋医学的治療を中心に頑張りたいが、その副作用を最小限にする目的で、漢方や養生をとりいれたい方

の大きく2通りがあります。

おのずとお勧めするものも、方法も変わってくるので、こちらではまず、患者さんやご家族の考えをお聞きし、その中で最も良い方法をご提案するようにしています。

1と2のタイプでは、考え方に大きく隔たりがあり、死生観もまるで違います。

例えば、2のタイプの方では、すでに限界と思われるまで治療を受けられ、舌にもまるで胃気(生命力)を感じられず、これ以上攻撃的な治療を続ければ、明らかに衰弱の極みになる・・・・

ご本人も家族もわかっておられるのに、それでも”止めたくない!今度は別の抗ガン剤を試したい!抗ガン剤を止めるのが怖くて止められない!”と主張される方が多々あります。

このようなタイプの方には、まずは体力の立て直しを図ることをお勧めし、養生をしていただきますが、漢方や養生で白血球の数値などが回復すると、すぐにでもまた抗ガン剤を再開され、結局はいたちごっこになってしまうこともあります。

副作用を軽減するための方法は、どうしても対処療法的な部分もあり、やりきれない現実に悩みます。

しかし、これこそ今までの教育、考え方の相違で、どれだけご説明しても徒労に終わることが多く、こちらも大いに気を消耗します。

そんなとき、中医の師匠から「病というものは、患者さんとご家族と治療者が輪で結ばれ、心が一つになったときに治癒するもの」「自分と考え方も生き方も違う、いろいろな患者さんがみえる。でも、私達は神様でも何でもないのだから、すべての患者さんを治すとか、うまくいかせようというのは、おごり高ぶった考え方!私達治療者は、その患者さんに対して、少しでもQOL(生活の質)を高めることができたら、それだけでも十分だと考えるべきだよ。」
というお言葉を頂戴し、自分の気持ちも救われました。

その方にとって最も納得でき、気持ちよくすごすことができる方法をご提案できるよう、研鑽の毎日です。