ガンの特集1


検査数値ばかりに捕らわれないで!

ガン治療に病院に通っておられる方は、一様にして検査の値にふりまわされ一喜一憂されていますが、そんな姿に心を傷めています。

現在の西洋医学のあり方が、検査の値を指標にしているのだから仕方がないことですが、あまりにも度がすぎると本当に何とかならないものかと思います。

例えば、毎週抗ガン剤を打っておられる方では、事前に白血球やリンパ球の値、そして腫瘍マーカーなども検査されますが、ほんの少し上がった下がったで、気持ちも舞い上がったり、逆に地獄に突き落とされたりしてしまいます。

少しでも値が悪くなると、あれこれ思い悩みが始まり、せっかく食欲もあり、よく眠れて快便で、元気であったのに、いっぺんに肝脾不和(ストレスがたたって食欲がなくなり、食欲不振、吐き気、胃痛、お腹の痞えなどを伴う)を起こし、食べられない、眠れない、便通がない、気持ちが塞がって、真っ暗・・・になってしまいます。

悶々と思い悩めば、免疫力も低下し、長く続けばそのせいで本格的に悪化することすらあります。

特に、抗ガン剤等で治療中の方は、いくら元気といえども、正気を損じ、気血不足にあるのですから、健康人に比べるとはるかにストレスに対する閾値も低く、想像を絶するほど苦しまれているので、医療関係者は、そんな患者さんの状態を考えて、気持ちを支えるような言い方をしてほしいと思います。

また、患者さん自身も、気血が虚損すると、とても悩みやすい傾向にありますので、補気養血の食養生、そして大熊柳、紅参、天蘭美人などの漢方食品で命の元を補充し、過剰な心配性から脱却していただきたいと思います。





ガンだとわかった時

大抵の人は、ガンがみつかると、とてつもなくショックを受けられます。それは、ガンというとすぐに死に直結するような誤った認識や、とてつもなく辛い治療を耳にしていて身震いしてしまうためだと思い
ます。けれども決してそうではありません。

ガンがあっても普通に生活して、お元気な方はたくさんおられますしガン体質から脱却されて普通の方以上にお元気な方も増えています。

恐れや不安は何故生じるのでしょうか? それは感情が高ぶり、理屈がわからず、何をどう対処してよいのか途方に暮れるためです。

ガンは、最近では生活習慣病と同じことがわかっています。つまり、ストレスが多い生活や寝不足、リラックスできない環境、まちがった食事などのライフスタイルが長く続くことで、長い時間をかけて発症します。

したがって、今までのライフスタイルの問題点をみつけ、それを改めることが養生の第一歩です。

養生なんてノンキなことで、ガンが治るんですか?と尋ねられる方がありますが、養生してこそ元気で過ごせるのだと思います。

手術などで悪い部分をとっても、いままでのライフスタイルを見直さなければまた出てきます。

逆に、問題になるライフスタイルを改め、今の体に足りないものを補い、余分なものを瀉してバランスを整えてゆけば、ガンはあったとしても、十分に普通の生活ができます。

まずは、クヨクヨと悩むことをやめて、安心してください。




熱暑湿盛の季節と腹水の関係

地球温暖化を肌で感じているこの頃・・・・
毎日37度〜40度の体温を超す気温、夜になっても30度から下がらない異常ぶり.。しかも恐ろしいほどの湿気で、まるでサウナの中にいる感じ…

この季節に入り、肝硬変やガンの患者さんで、腹水が溜まる方、一度は引いていたのに再び溜まりだした方が激増しています。

腹水が溜まるには、いろいろな原因があり、勿論元になる炎症があることも考えられますが、肺、脾、腎の働きがしっかりしていれば、水が溜まるに至らず何とかはけてゆきます。

しかし、熱暑湿盛のこの季節に入って、いきなり水が溜まりだしたのは、その原因が脾にある確率が最も高いと考えられます。

その図式は、

1,暑いので水分を摂りすぎる (冷や麦、そうめん、冷や奴などの食べ物も水分が多い)

2,脾は水を嫌うため、運化能力が低下 (消化液が薄まり、食物と水をさばききれない)

3,外湿が高く、皮膚がらの水分蒸発も低下(肺気の低下)

4,水気が多い体でクーラーにあたることで、腎が冷やされ、代謝が低下 (尿の出が悪くむくむ)

5,さばききれない水が、炎症部位に集中する

などです。

こういったときは、通常の清熱解毒薬、利水薬の他に、温中補気薬を用い、冷えが強ければ、ペットボトル等により、お腹、鼠径部、両脇リンパ、両腰を温めます。(温陽法)

食材としては、小豆、鳩麦、黒豆、とうもろこしなど健脾利水効果のあるものに、椎茸、キャベツ、長芋、栗、かぼちゃ、鶏肉など補気作用のあるものを取り入れてください。

麺は口当たりがよいですが、冷やす性質があるので、ご飯やお粥を主食に召し上がってください。
また、体温以下の飲み物と食べ物を避けてください。




乳ガンで乳房に痛みがあるときの養生

一般的に、乳ガンでは痛みがないように言われますが、よくお尋ねすると、違和感、ひきつり感、ピリピリ、チカチカした痛みが、間歇的に現れる・・・・などと表現されることが多々あります。

女性は多くの方が、月経前症候群を体験されたことがあるかと思いますが、乳房が腫脹した感じとともに、乳頭部に触れただけで、飛び上がりそうに痛むという不快なもので、それに類似した感があるようです。

乳房の腫脹と間歇的な痛みの病機は、主に肝欝と考えられます。病気の心配、治療の不安等による情志刺激により、気が欝滞して流れが悪くなり、横逆して胃を犯すことで、肝と胃の経絡の両方の流れが阻滞します。

乳頭部は肝の経絡に属し、乳房は胃の経絡に属しますが、痛みや腫脹は経絡の阻滞により引き起こされたと考えられます。

痛みが出たときは、肝の経絡をよくマッサージしたり、温めるとよいです。

2本の500ミリのペットボトルに、手で握れる熱さのお湯を入れ、両方の脇の下〜体側部をよく温めます。また同様にして両方の鼠径部も温めてください。

乳房は、蒸しタオルで湿布するとよいですが、その際にフランキンセンス、マジョラム、ラベンダー、グレープフルーツ、ジャスミン等をブレンドしたアロマオイルでお湯を作ると良いですね。

リラックスすることがとても大切なんですヨ。

食事では、疏肝理気(気の巡りを良くすること)の食材・・・らっきょう、日本そば、大根、かぶ、大葉、エンドウ豆、蜜柑、オレンジ、ジャスミン茶などを取り入れます。

しこりが堅く、移動せず、熱感がある方は、軟堅散結(堅いしこりを柔らかくして散らすこと)の、ワカメ、昆布、メカブ、もずく、とろろ昆布などの海草類も同時に取り入れてください。

漢方薬では、疏肝理気、軟堅散結、清熱解毒等の組み合わせによる方剤で痛みが消失しています。

★保健室のお勧め・・・唐橘+南国刺五加、タンポポ茶+しほよもぎ、龍衣、紫霊芝等を状態に応じて組み合わせ、著効例が出ています。詳しくはご相談ください。



転移、再発ガンが消えました!

平成17年の10月、左胸のスキルス乳ガンを全摘し、術後抗ガン剤の補助療法を終え、寛解していたが、平成20年の2月に腫瘍マーカーが増加し、リンパ節と骨に転移がみられました。

また、右胸に、2,5センチほどのしこりがあり、再発とのこと。骨転移の治療として、ゾメダと20回の放射線療法。乳ガン治療として週1回ペースのタキソール+ハーセプチン (月4回で1クール)の治療法が決定。

ご本人は、再発したことにひどくショックを受けられ、リンパ節までとっておけばよかった・・・放射線をダメおししておけばよかった・・・などと言ってみえましたが、やらずにむしろラッキーであったことと、今まで考えたこともなかった養生についてお話ししました。

そして、実際、食事療法や、夜10時には寝ること、温灸などを取り入れられた上で、解毒と扶正力の強化の目的で、紫霊芝を朝晩12粒ショーキT1を朝晩1袋をベースに数種の漢方を飲んで頂きました。

ドクターに、抗ガン剤はいつまで続けるのかを質問したら、”死ぬまで!”と言われたとのこと・・・。そんな馬鹿な!!!

こちらでは、くれぐれも無理をしないことと、最も効く最初の3クールまでくらいに留めておくことをアドバイスしました。

ちょうど、3クールの終わりを迎えるころ、ドクターが触診すると、しこりが感じられなかったためか、CT等で検査をすることに・・。

その結果、ドクターの言葉は、”消えました!早かったね!どこにもみつからない・・・”とのことで、タキソールも中止になりましたが、一番驚かれたのは、ご本人で拍子抜けしたようなご様子でした。

抗ガン剤や放射線でも、転移、再発にいたっては寛解が難しい・・・と言われていますが、自分の免疫が叩くだんには、転移も再発もなんのその・・・当たり前のことが、常識で通っていない世の中ですね。

養生ですよ!やはり養生!根気強く、辛抱強く養生することが大切なのです!




ガン脱却の食生活1 日本人にはご飯(お米)が大切

最近、日本人の食生活は、豊かで多種多様化しています。お米を始めとする炭水化物は、太るからイヤ!と敬遠されがちで、ご飯よりもおかずばかりを召し上がっている方もありますよね。

ところが、そのようなおかず、タンパク質中心の食事は、脾胃にとても負担をかけます。お米、イモ類、豆類、かぼちゃ等緑黄色野菜・・・などは、脾に入り、胃腸機能を丈夫にする働きがあります。

お米+味噌など豆類をしっかりと食べることで、他の栄養素の吸収も格段によくなり、血肉を作ることができます。

特に日本人は、穀物民族ですので、代謝酵素をみても、穀類を代謝する酵素が多く、お米を中心とした食事が体にとても適しています。

食物が効率よく体を構成する栄養に変わることはとても大切で、その作業には大変な労力がかかります。

なるべくその負担を軽減することで、必要以上の酵素を消耗することなく、免疫パトロールなどにエネルギーを回すことができます。

比率的には、お米が四割,お野菜や豆類が三割,動物性のタンパク質が二割,嗜好品や油脂は残りの一割くらいが最適と思います。そして、腹八分目までにとどめておくことが大切ですね。





ガン 心の養生 ガンは消えたけど・・・

再発、転移したガンが、治療+漢方食養生ですっかり消えてしまったお客様

再発、転移ガンにおいては、通常は治療は難航するものですが、それが3ヶ月で、小さくなるばかりか、完全に消えた!と診断され、嬉しいというよりも、気が抜けてしまったようです。

検査前は、”ちゃんと養生して、免疫上げて頑張る!”と張り切っておられ、元気でしたが・・・・
俗に言う、”荷下ろしうつ病”的な感覚なのでは?と思われます。

気分的に瀬戸際に追い詰められ、頑張ってこられたのだから、無理もありませんが、ご本人曰く、”多くの人が延々と治療に苦しんでいるのに、何故こんなにもあっさりと??大丈夫かしら、またすぐに再発するのではないかしら?”

という素直に喜べない気持ち・・・だと言われます。多くのガン患者さんが、治療に成功したその日から、再発への不安にさいなまされるといいます。

人間、土壇場になると、がむしゃらになれますが、平和なときは、些細なことが気にかかって落ち込んだり、不安になるのと同じで、完璧症の方ほどこの傾向が強くなります。

これを解決するには養生を続け、今を喜び心の安定を図ることです。

今やることに向かっていれば、不安は解消してきます。どんどん良くなる方へ思考を向けましょうよ。





骨転移の痛みと養生

前立腺ガンや乳ガンは、とても骨転移しやすい性質をもっています。

主に骨盤や背骨など太い骨に転移が多いが、冷えは転移の大敵です。

督脈上の陽気を集める、大椎(背骨で首付け根の出っ張った骨の下あたり)、そして仙骨の部分、お臍、両鼠径部リンパの部分等を温灸でしっかりと温めてください。

非ステロイド性の鎮痛剤、ステロイド、座薬、を使用しているような方は、血流が細くなり、血虚おけつを生じます。

通じざれば即ち痛むのが、痛みの法則ですので、温めることと、血を増やす養生により、少しずつ減らしてゆけると良いですね。

また、抗ガン剤や放射線治療中の方では、組織破壊による炎症・・・すなわち”お血”が生じやすくなります。

この場合は、治療により、気、血、津液、精の不足を招いた結果、生じた”お血”ですので、単に炎症を抑える清熱解毒薬や、”お血”をとる行気活血薬だけではよくなりません。適切な補陽、滋陰養血、補腎精のお薬を用います。

このように、痛みといえば、活血薬、通絡止痛薬等で、通して痛みを除去することばかりを考えがちですが、その原因に応じ、去邪とともに、足りないものを補うことが大切です。

骨転移の痛みは激しいと言われますが、適切に養生すれば、かなり緩和できるものです。

骨は、腎精に深く関与していますので、長く痛みが取れない方は、補腎精に目を向けてみる必要があります。





電話によるご質問

ガンがあちこちに転移しているのがわかり、病院では治療法が無い!と言われました。

安保先生の免疫理論を読んで、食事や心の改善を勧めようと思いましたが、本人は、西洋医学を信じており、医者に対して依存心が強く、なかなか理解がないかも・・・・。抗ガン漢方を勧めてみたいのですが、サプリメント的に分けていただけますか?

りえぴょんのアドバイス

安保先生が言われるとおり、自分の免疫力(扶正力)を高めることはすなわちガンを自分の免疫でやっつける事(去邪)につながります。西洋医学的に「治療の方法はない」と言われ、かえって命拾いした方もみえます。

それは、抗ガン剤や放射線等の強力な破壊的攻撃的手段による、体力低下を免れられたためです。

東洋医学のガン治療は、扶正力と去邪力のバランスをとても大切にします。つまり、体に足りないものを補う・・・補気、養血、補陽、滋陰、補精等。体にある悪いものを取り除く・・・気滞、痰湿、おけつ腫塊などを、しっかりと弁証して見極め、適切なものを処方し、初めて効果が現れます。

従って、こちらでの抗ガン養生を望まれる場合は、ご本人とご家族の双方が、漢方と養生に理解を示し、根気よく続ける覚悟がある方でないと、お勧めできません。

どちらかが、西洋医学一辺倒で、東洋医学的考え(部分部分ではなく全体を一つの物として考える。自分の病気は自分の生活習慣が作ったものであり、それを改めることで、自分で自分の病気を治すことができる! 改まりがなければ必ずくり返す事になる)・・・を否定するようでは、トラブルばかり生じ、良い治療は望めないからです。

また、中医学漢方は、弁証論治といって、問診、聞診、望診、切診等の情報から、その方の体質と今の状況を把握し、適切な処方を決めます。従いまして、患者さんご本人に会わずしてメ〜ルや電話相談のみで、処方することはできません。

どんなにご遠方であれ、こちらでの漢方治療を望まれる方は、必ず一度はお越し頂いておりますので、悪しからずご了承くださいませ。






抗ガン剤治療と鬱症

抗ガン剤治療を始められた多くの方に、気分の落ち込み、プチ鬱、鬱証がみられます。

症状としては、

1,体がだるくて何もやる気がしない

2,思考がまとまらず、同じ事ばかり繰り返し考えて悩む

3,頭がスッキリせず、塞がった感じ

4,たとえようもない不安で眠れない

5,熟睡できないために、昼間がまどろんだ感じで、気力がわかない

等です。この原因として、一つには、抗ガン剤は強い骨髄抑制を起こしますので、慢性的な血不足となります。肝は血を貯蔵する臓器ですが、肝血不足が起これば、情緒が条達されず、気の滞りや滅入りを生じます。

血が不足すると、心や脳も栄養されず、気力が出ない、考えがまとまらない、熟睡できないなどの問題が生じやすくなります。

さらに、肝血が不足すれば、解毒代謝機能も低下し、疲労物質等も体に残りやすくなり、これがまた気分を塞ぎます。

もうひとつの原因は痰です。
抗ガン剤は細胞を傷害するため、組織炎症を引き起こし、炎症が生じると必ずその周りに痰が生じます。これは鼻炎などで鼻水や痰が出てくるのと同じで、痰は全身どこにでも生じます。

保健室では、ガンの患者さんで、温灸に通っておられる方も多いですが、抗ガン剤が始まると、皆さん一様に痰が生じ、特に後頭部、百会、足首周り等が、痰湿でブヨブヨになってくるのがわかります。

舌裏をみると、舌根の部分が痰で真っ白です。
痰は、正常な気血の流れを塞ぎますので、頭が清陽せず、気が重い、スッキリしない等の症状が出やすくなります。

従って、本格的な鬱に至らせないためには、邪を解毒しつつ、滋陰養血、補腎精をすることが大切!処方やそのタイミング、ブレンドの割合は、個々により違います。