ガンの特集1



抗ガン剤と痰湿

抗ガン剤による治療で、骨髄抑制や神経障害等の重大な副作用の他、患者さんが自覚的に感じられる症状の代表が、”体がだるく、何もやる気がしない・・・、吐き気がして食欲がない、頭がスッキリしない・・・”などです。

これは、東洋医学的にいうと痰湿の症状にあたります。抗ガン剤は、毒により細胞をやっつけるものですので、そのいたるところで組織破壊が起こります。

そして、炎症を起こしますが、炎症がおこるところには、水が集まります。ちょうど風邪をひいたときに、鼻水や痰が生じますが、それと同様なものが集まってくると考えてください。

体に痰湿が増えてくると、重くダルイ、動けない、やる気が起きない、頭がスッキリしない、吐き気がする、生唾がでる・・・・などの症状が出てきて、活動する気力を削がれてしまいます。

抗ガン剤治療中は、補気養血の養生も大切ですが、痰湿が溜まらないようにそれを除去してゆく工夫も大事です。ひとつには、タンポポ茶、鳩麦、赤小豆などによる痰湿の除去です。

麺類、油物、肉類、砂糖の多い食品は痰湿を溜めますので、避けていただき、玄米や雑穀のお粥に、赤小豆、鳩麦、かぼちゃ、人参などを一緒に炊いて召し上がるとよいですね。里芋のお味噌汁もお勧めです。

抗ガン剤は、抗ガンと人体には毒であることはまちがいないのですから、積極的に解毒を促進しつつ、体力を補ってゆくことが大切です。”解毒したら、抗ガン剤が効かなくなるのでは?”とおっしゃる方がありますが、そういった心配はありません。
体を立て直し、免疫力を高めることが、本当の治療につながるからです。






ガンの温灸養生法

こちらへいらっしゃるガンの方の舌を拝見すると、舌肉が紫青っぽい色をしています。

これは、冷えて血液の流れが悪くなり、お血(血の滞り)があることを意味します。

臓器が冷えて、機能が落ち、解毒代謝も低下しているため、白〜灰色〜黄色ぽい厚い苔が生えていることが多いです。正常な舌は、色が淡紅舌(ピンク色)で、薄い苔がのっている状態です。

解毒を促す漢方+食事+温灸による補陽を行うと、だんだんと舌の色がキレイなピンクになってきて、苔も薄くなってきます。

こちらでは温灸用具のひとつ、滋圧温灸器をお奨めしています。中空陶器の中に、圧縮もぐさ芯を入れて温め、揉むように圧力をかけながら使用できるものです。

それでは、保健室のロバ先生に、ロバ式温灸法の説明をしてもらいましょう。

1,500CCペットボトル容器(ねじ蓋付きアルミ製が良いが、耐熱仕様の樹脂製でも可)を2本用意します。熱めのお湯を入れて蓋をしっかり締めたら、両方の鼠径部を温めます。

2,背中の大椎を温圧し、背筋に添って、兪穴を温めます。

3,足の臨泣、丘墟、陽陵泉を温圧します。

4,足の三陰交、血海を温圧します。

以上を20分くらいかけて行ってください。

ガンの方は特にお腹が冷えており、1番、2番の衝脈と督脈を使ってお腹を温めてあげることが大切。

また多くの方が強いストレスを持ち、肝経・胆経に気滞があり帯脈が弱っています。骨盤や腰に痛みがある方は3番のツボを用います。4番のツボは、抗ガン剤等で貧血がある方にも、血の流れが悪いお血がある方にも有効です。養血活血のツボになります。

こちらのガン患者さんは皆様、温灸のたびに痛みがとれて毒が抜けてゆく様な感じがするそうです。体が温まり、緊張がとれて血流が良くなればリラックス出来ますね。ご自宅でも、毎日の養生に、是非取り入れてくださいね♪




血流改善の痛み

骨転移、転移再発予防の為などに、多くの方にお手当てを実行していただいています。

痛みは、「通じざれば即ち痛む」と言われるように、気血の流れが滞ってしまうと、痛みが生じます。

一般的に鎮痛剤は、急場の激しい炎症以外に用いると、どんどんと体を冷やし、結果的に流れが悪くなり、難治性の痛みとなってゆきますので、慢性的に用いない方がよいと思います。

漢方薬では、血流を改善したり、温めたり、経絡の通りをよくするような方法で、痛みをとってゆくものがあります。

漢方薬と平行して、食事療法とさらには生姜湿布、こんにゃく湿布、枇杷の葉温灸、せんねん灸、ペットボトル温法、ユタンポ温法、半身浴、手足浴などを上手に組み合わせ、体を温め、血流を改善して痛みを和らげるお手当てを実行してゆきますが、お手当ての最中にかえって痛みが激しくなる方がシバシバあります。

これは、血虚で冷えがキツイ方・・・・つまり血の流れが細く滞っており、体が冷えてお血を作っているような方に多いのです。

何故かと申しますと、今まで血が通っていなかったところに、一気に血流が押し寄せ、組織の修復が始まるためです。なかったところに血が集まり、どんどんと脈打つように突貫工事を始めるイメージをしてください。

したがって、「お手当てをして悪くなった・・・・」と考えがちですが、これは治るための一つの課程ですので痛みが出たら「しめたっ」と思って、気を取り直してください。

ただ、あまりにも痛みが強く、耐えられない状況であれば、強い熱を加える方法でなく、ユタンポや温灸でじんわりとお手当てをし、ならしてならして、少しずつ血流を回復させながら、徐々に強い熱を加えるような方法をとってみてください。

お手当ては、基本的に患者さんがリラックスできて、「きもちがいいなぁ」と思える方法がよいです。

リラックス出来ているときには、リンパ球も増えて免疫力も上がります。無理なく気長に続けることが大切ですね。




補血の大切さ

ガンの養生というと、免疫力を上げる事すなわち、キノコ製剤、プロポリス、フコイダン等にばかり目を向けがちですが、なかなか良い結果が出てこないときには、その原因を考えてみることが大切です。

一、抗ガン剤などで胃腸がやられ、脾胃の能力が落ちていないか

二、骨髄抑制等の副作用で、血が足りていないのではないか

三、生命力の源である腎精が不足して、血がたりないのではないか

四、痰が塞いで、気血が巡っていないのではないか

五、血の流れが悪いためにおけつを作っているのではないか

など、どれも結果的に組織に血液が不足し、免疫力を効果的に上げることができません。これらの原因に対応して血の量を増やすと、結果的に免疫力は上がってきます。血が少ないと、少しのストレス、刺激にも不快反応が出やすくなります。お手当てで温めただけでも、すぐにしんどくなります。要するに予備能力が無い状態です。

血を増やすには、

一、補気生血・・・当帰補血湯

二、補脾生血・・・加味帰脾湯

三、養血和血・・・四物湯

四、強精補血・・・亀鹿二仙膠、子羊袋、補精源

など、状態に応じて処方も変わってきますが、抗ガン剤や放射線、手術等はそれ自体、腎精を傷めてしまうので、強精補血の子羊袋や補精源をプラスしてゆくことは、とても良い養生法だと思います。

現に、これらを始められた方は舌の色、顔色、爪の状態も一月ほどでみるみる回復しています。検査の値そのものよりも、体感や体の変化に現れる事こそが肝腎です。



ガンの方のインフルエンザ対策

今年の夏は異常に暑かったこと、ゲリラ豪雨など、日本の気候は徐々に熱帯性になっているとのこと。

だとすると、ウイルスにとっては願ってもない温床であり、スクスクと勢いをつけている可能性が十分にあります。従来のインフルエンザが爆発的に流行る可能性もありますし、新型インフルエンザがいつ流行ってもおかしくない状況のようです。

人類は今まで幾度も疫病を体験してきましたが、同じように流行していても罹る人と罹らない人がいるのは、免疫力の違いと言えます。抵抗力や免疫力を強めるには二通りの方法があります。

1,解毒された体でいること・・・・体に余分な毒(脂質、糖、未消化のタンパク、農薬や添加物などの化学薬品等)が多いとそれに対処する方に免疫力が使われ、相対的に外邪に対する免疫力が弱まります。

2,衛気の力を高めること・・・気血が十分に盛んであること

ガンの方で、抗ガン剤等をやっておられる方は、特にどちらも高めておくことが必要です。
多くの方が、タンポポ茶で、解毒。紫霊芝で、扶正力の強化+清熱解毒。子羊袋で造血、補陰陽をやっておられますが、これらは、インフルエンザの予防にも大変役立ちます。

インフルエンザが流行りだしたら、特に人混み、パブリックスペース、飛行機や新幹線での移動等を避けてください。

ご家族も今からタンポポ茶を飲まれることをお勧めします。タンポポ茶には抗ウイルス作用が確認されていますので、我が家も家族全員が飲んでいます。

また、インフルエンザ流行時の急患センター当直時には、ペットボトルにタンポポ茶を詰め替え、常にチョビチョビ飲むことで、インフルエンザを防いできました。
ことらのお客様のご様子をみても、その効果は確信しています。




白血病の予防

こちらのお客様で、以前に乳ガンで徹底した抗ガン剤治療をされ、その後元気にしておられましたが、3年目に白血病に罹られた方がありました。

しっかりと養生されていた方ですので、こちらもかなりのショックを受け、何故このようなことになったかを専門のドクターにお伺いしたところ、おそらく抗ガン剤治療による二次性白血病だろうと言われました。

乳ガン、卵巣ガン、悪性リンパ腫などの、抗ガン剤が効きやすいガンについては、多剤併用療法で、徹底的な抗ガン剤治療がなされるため、その副作用も当然大きくなるとのことでした。

抗ガン剤は、1回に用いる量とその期間をあわせて、蓄積されてゆきます。これには、経口の抗ガン剤も含まれます。

白血病の発症リスクが高い人の中に、
1,ベンゼンなど有毒有機化合物にながい間触れてきた人

2,放射線を被爆した人

3,特定の抗生物質や、抗ガン剤、免疫抑制剤を病気治療のために長期にわたって使用した人

4,他の骨髄ガンを発症したことがある人

等が書かれています。

このことから、抗ガン剤や免疫抑制剤、放射線治療の経験がある方は、病気が治っても油断せず、常に扶正力(体力や免疫力)を高めておく必要があると考えています。

白血病は血液のガンと考えられていますが、東洋医学的には、ガンは身体の中の邪(解毒されない部分や気滞、おけつ、痰湿等)が扶正力を上回ってしまったときに発症すると考えられています。

蓄積された抗ガン剤の毒性というのは、本当に頑固なものですので、常に解毒を念頭にいれることと、食事やストレス等による新たな毒素を入れないことが大切です。

また、正常な血を作るのは脾胃の働きです。脾胃が正常に運化を行っていれば、正常な白血球、赤血球、血小板が作られてゆきます。


これらのことより、現在治療の真っ最中なのであれば、紫霊芝、タンポポ茶等の清熱解毒のものと、補血の子羊袋、脾胃の機能を高める大熊柳等をお勧めしたいところです。

また、病気は治り、リンパ球等のデータも正常で、体調もよろしい方には、予防のためにタンポポ茶と大熊柳をお勧めします。治療後、6年を越えるまでは、油断をせずに養生されることが大切です。





低体温が二ヶ月で回復

子宮ガンの手術後一年で再発し、抗ガン剤と放射線療法を受けられました。その後はUFTの内服が処方されていましたが、「あまり効いていないようですが、気休めに出しておきます」と言われて憤慨。

「こうなったら身体を温めて養生で治そう!」と決意し、食事療法なども勉強され実施されている。

初回来局時、UFTをのんでおられた頃は35度ほどしかない低体温で、冷えが強く、舌も痩せて細く白っぽい血虚タイプでした。

こちらでは、解毒と免疫力強化のために、紫霊芝とショーキT−1を血虚の改善に子羊袋を、痛み対策に松康泉をお勧めしました。

服用後一ヶ月あたりから、骨盤、腰、足等にガマンできないような重くだるい痛みが現れ、夜になると特に痛みが激しいとの事でした。

また入浴で楽になるものの、あがってから身体が冷えるにつれだんだん痛みが強くなるようになったとの事でご相談を受けましたが、食欲便通は普通、舌の色、顔色も明るくなり、痛み以外に不調は見受けられない事から、血流改善による痛みと思われました。

冷えが激しいと、痛みすら感じない。流れていなかったところへ、養生で副交感反射がおきて血流が通るようになり、激しい痛みに襲われます。1〜3ヶ月間ほど続きますが、これを境にガンの自然退縮が始まっていたという体験報告は、多くの方から寄せられています。

さらにお話を伺ってみると、ここのところ体温が36.5度を毎日超えており、入浴時に汗が出るようになってきたとのこと・・・・。確実に、良い方向へ向かっていると思います。
激しい痛みも、もう少し!!!応援しています。




治療をやるときは補剤を!

保健室のガンのお客様はとても元気です。漢方+養生だけでやられる方が三割で、七割の方は病院の治療も受けられていますが、概ねうまくいっています。

概ねとは、抗ガン剤をどんどんと変えて続けられた方に、残念ながら体力が落ちて、再発や転移があった方が見られたためです。

治療を最小限に終えられ、その後は、漢方+食養生をしながら様子を見られている方が多いですが、根気に検査をされるため、腫瘍マーカーやリンパ球等の値に一喜一憂し、ストレスとなる方が多いようです。

食欲、睡眠、排便、毎日の活動ができればOK。元気度こそが指標であり、これで勝負しましょう!

一番危険なのは、漢方や体力を上げるものを何もせずに、病院の言われるままにどんどんと抗ガン剤治療等を受けている方です。

そういった方に脳や骨転移のお話をよく耳にします。抗ガン剤自体に発ガン性があるので、やった量と解毒の兼ね合いで、抗ガン剤の総量が多く解毒が追いつかなければ、発ガンしてくることがあります。

とても微妙なシーソー関係なので、具体的にどれだけやったとき、こうすればいい!というようなマニュアルがあれば、安心できるのですが、そこへ食事の問題、心のストレス、冷え、寝不足等が重なれば、ますます個々によって指標が全く変わってしまうので、難しい問題です。

とにかく、普通でも、皆さん毎日ガンは出来たり消えたりしているわけで、邪の力と扶正力(打ち勝つ力)のバランスがとれていれば、ガンを消していってくれるのですが、抗ガン剤や放射線治療をやっている方の場合、それ自体に新たな発ガン性があるわけなので、解毒力と扶正力(胃腸が丈夫、食べられる、気血が十分、身体が温かい、リンパ球が十分等)を、普通の方以上に高めておく工夫が大切なんだと思います。

養生は気長に、ストレスなく楽しんでやってゆきましょう。




血が足りない人の痛み!

ガンの方で、骨転移などの痛みについてご相談される方はとても多いです。

そんなとき、気をつけなければならないのは、血虚(血が不足している方)がある方です。

具体的には、貧血の方、慢性的に体力を失っている方は勿論ですが、放射線や抗ガン剤をやっておられる方は、すべてこれにあてはまると考えてよいと思います。
また、過去3年以内に、これらをやったことがある方もそうです。

ご存じのように、抗ガン剤や放射線の副作用は、骨髄抑制です。白血球、赤血球、血小板を含むいわゆる血液が不足状態にあります。

ガンの方に痛み止めがなかなか効かない理由の一つに、血液不足があります。
少ない血液の上、さらなる痛み止めで発痛物質を押さえ込んで、血の流れを細めてゆくのですから、これは悪循環です。

それでは、漢方の活血薬ならどうか?活血薬とは経絡の詰まりをとったり、血管の詰まりを通して流してゆくお薬ですが、これも血虚の方には危険!

何故か?
それは、血のないところを無理矢理通そうとすると、摩擦が生じて、より強い痛みが出ることが多いためです。イメージとして、潤滑油がない歯車を無理矢理に回そうとすると、ギ
コギコいって歯車を傷めますよね?それと同じ。
血虚の方は潤滑油がなくて痛みが出ていると考えてよいと思います。

したがって、子羊袋(プラセンタ)や養血のものを使いつつ、少量の活血剤からはじめてください。

血虚の原因が、脾虚にあれば、さらに原点に帰り、大熊柳や紅参等で脾胃を補いつつ、養血することが先決です。十分に血ができてこれば、活血剤を使うことが出来ます。

原点は、体が虚していればまず補からです。焦らずに一歩一歩、体を立て直してゆきましょう。




血行動態とガンの関係

ガンを作ってしまう大きな原因として、血行不良があります。
血液は、組織に酸素と栄養素を運び、老廃物を取り去る他、免疫細胞を届けて、不審な細胞を見つけたらそれを攻撃する働きがあります。


このような重要な役割を担った血液ですが、サラサラと流れ、各箇所に十分に届いていてこそ、その使命を果たすことができます。

つまり、流れが停滞していたり、ショロショロとした弱い流れであったり、枯渇していたりしていてはいけない!ということです。

ここで重要なことは、血液の集まる箇所はいつも一定ではないということです。
一般的に昼間は活動するために、筋肉に多くの血液が分配されますし頭脳労働者であれば、脳に多くの血液が集まります。

しかし、その分、内臓への血液分配は少なめです。夜になって、横になり体を休めると、この分配が逆になり、内臓に血液が集まってきます。

寝ている間に肝臓での解毒が進んだり、腎臓での濾過も行われます。それと同時に、臓器の免疫パトロールなされます。

こうして、健康な体が保たれているのですが、夜になってもパソコンで目を使ったり、頭を使ったり、活動して夜更かしすると、必然的に解毒も遅れますし、臓器の免疫パトロールも低下します。これが、ガンに繋がるわけですね。

さらに言えば各個人の生活パターンにより、血液が集まりやすい箇所と集まりにくい箇所があります。例えば、女性は月経時には、骨盤周囲や子宮に血液が集まりますが、足元が冷えるような格好をしている方は、子宮に血液が集まらず、冷えて「お血」を作りやすくなります。

ヘビースモーカーであれば、肺の血流が細くなります。お腹が自分の手よりも冷たい人は、大腸などの内臓に血液が集まっていません。

つまり、慢性的に冷えて血液が不足している所が、ガンになりやすい所と言えると思います。