ガンの特集31-40
★リンパ節切除によるむくみ(浮腫)

保健室には、がんで悩んでおられる方が多くいらっしゃいますが、そんな中で、がん
の原発巣の摘出手術とともに、リンパ節の切除をされ、腕や足が、丸太のようにパン
パンにむくんで強烈に痛み、苦しいと言われる方がいらっしゃいます。

アメリカでは、最近は大規模なリンパ節の切除は行わないことが多いようです。
リンパ節というのは、非常に重要なところで、免疫細胞が格闘する場所でもあります
し、老廃物などを引き込んでくるところでもあります。

大切なリンパ節を大きく切除してしまうと、その分免疫は低下し、再発や転移した場
合の自己防衛が脆くなりますし、老廃物を引き込んでくる場所をなくしたリンパ液
は、行き場を失い、組織にむくみと炎症を引き起こすことになります。

こんな場合には、清熱解毒の働きのある生薬を用いて、むくみを引き起こす炎症をさ
ますことや、穏やかに利尿し、解毒排泄を行ってゆくとだんだんとラクになってきま
す。

また、マッサージなどで、積極的に解毒排泄を促進することもお勧めです。

こんなとき、アロマオイルによるマッサージはリラクゼーション効果も高め、特に有
用です。
ジュニパー、サイプレス、ローズマリー、レモンなどのオイルがお勧めです。

つらい症状でお悩みの方・・・是非一度ご相談くださいね!


★末期ガンの痛みをとるには・・・

がんの末期になると、痛みがとても強くなります。
最終的に麻薬を使われてしまうのですが、麻薬を使うとリンパ球がすべて破壊されて
しまいます。一気に気力と体力が萎えていってしまうのです。

勿論、どうしても麻薬を使わねば何ともならないような場合もあると思いますが、少
しでも麻薬を後延ばしにして、しかもなるべく少ない量でコントロールするために、
最後まで血流改善をあきらめないことが大切かと思います。

保健室では、具体的に、血流を改善して痛みを流してしまうような働きの松康泉(松
のコブ)と温灸の組み合わせをお勧めしています。

確かに麻薬のような速効性はありませんが、血流改善+温熱療法で、麻薬がだんだん
とへってゆき、最終的に麻薬から離れることができた症例があります。

血流をよくして、体が温められると、痛みは緩和され、免疫はあがってきます。
末期がんの患者さんの体はとても冷えています。
温灸により、自然の温熱療法を行うことで、治癒が促進されます。

どうしようもない痛みには大変慌てますし、見ている周りの人も、とてもつらいので
すが、少しでもその痛みを和らげ、治癒の方向に向けるのは、体を温めること、気持
ちをこめてさすることなどです。


★消化器がんの前触れ

皆さん、ご自分の舌を毎日観察しておいでですか?

東洋医学では、舌は内臓の鏡というほど身体の状態を反映していますので、問診、脈
診と共に舌診もたいへん重要視しています。

健康な舌は、うすピンクで、適度な潤いがあり、透明〜白っぽい苔がうっすらとつい
ています。

舌苔というのは、多すぎると、体力や邪気が多いことを示しますが、全くないと、陰
虚といって、体力低下し、危険な状態であることを意味します。

内臓に熱を持っていたり、風邪をひいたりすると濃い白〜黄色っぽい苔がはえてきま
すが、舌に黒い苔がはえたときは、要注意です。

黒までいかなくても、紫っぽかったり、うすい茶褐色をした、モソモソした苔がはえ
て、口の中に違和感があるときは、消化管の免疫力が低下しており、この苔は、枯草
菌によるものです。

皮膚科専門医によると、この黒毛舌は、胃がん、大腸がんなどの患者さんの初期段階
に見られるそうです。

このような舌があらわれたら、一度検査を受けていただき、ご自身の生活をあらため
、食事改善による免疫療法をすぐにでも始める必要があります。

舌は、毎朝、歯磨きのときにでもチェックできますから、是非ご自分の健康習慣とし
て役立ててくださいね!


★胸水、腹水が、たまったとき

放射線、抗がん剤などの治療中に腹水や、胸水がたまってくることがあります。
水が溜まると、息苦しい、しんどいなどで、皆さん水を抜かれますが、あっという間
にまた水が溜まってしまいます。
いたちごっこで、どんどんと水を抜いてゆくと体が消耗してしまいますので、ご注意
ください。

それでは、どうして、水が溜まるのでしょう?

これは、組織的な炎症を冷やすためのものと考えられます。
特に、放射線などは、熱毒でもってがん細胞をやっつけるものです。

あまりにも組織に炎症が起きると、生体の防御機構が働き、熱をさまそうとします。
そのために、水が寄ってくるのですが、これは、ただの水ではありません。

体に必要な栄養素、免疫細胞などを含んだ体液です。
ですので、抜けば抜くほど、体力は低下してしまいます。

それなら、どうしたらよいの?

水が溜まったら、原因となる炎症をさますことです。
このようなときは、東洋医学的な智慧が役立ちます。

漢方には清熱解毒薬といって、炎症をさまし毒素を解毒する働きの生薬がたくさんあ
ります。
例えば、白花蛇舌草、半枝蓮、ガジュツ、山慈姑、三稜、タンポポなどがそうです。

これらの薬草は、ラジカル反応による炎症を抑え、解毒代謝を高めるため、自然に溜
まった水を散らせてゆく働きがあります。

放射線や、抗がん剤をやっているときなどは、これらのものを併用すると、水も溜ま
りにくいと言えます。

このようなときは、免疫をガンガンに上げるだけのサプリメントは、場合によっては
危険で、先ほどの清熱解毒薬をあわせてゆくほうが、良好な結果がでています。

清熱解毒薬について、詳しく知りたい方は、保健室のほうにお尋ねくださいね!


★がんを宣告された時

皆さん、がんを宣告された時は、ショックで目の前が真っ黒になった!とか、突然、深い穴の中にストンと自分だけがはまってしまった感じ・・・と表現されます。

1、そんなはずがない!自分ががんだなんて・・・否定
2、何故?どうして?自分だけが・・・・・・・・・・・・いかり
3、良いことをやれば、治るかも・・・・・・・・・・・・・すがり、取り引き
4、どうせダメだ。何もやる気が起きない・・・・・・・うつ状態

こんな気持ちの過程をたどりながら、立ち直ってゆく人もあれば、だんだんと元気をなくしてしまわれる人もあります。
それでは、何故、がんという病気は、人をここまで落ち込ませてしまうのでしょうか?

それは、がんは、死ぬ病だ!というおかしな常識を、誰もが当たり前にもっているからにほかなりません。
人は、いずれは死んでゆくものですが、殆どの人がそのことを意識せずに生きています。
それが、がんの宣告により、突然、死をいやおうなく意識しはじめるため、様々な不安と恐怖にさいなまされるのです。

私は、あとどのくらい生きられるの? 後に残された人はどうなるの? どんなつらい治療がまっているの? どんな苦しみを味わうことになるの? 経済的にどうなるの?
など、先へ先へと考えます。
しまいに脳はくたびれて、だんだんと鬱状態に入り、何もやる気が起きなくなってしまいます。

これは、つまり予期不安です。最近りえぴょんも、しばし同じ状態に陥りました。
先日の地震の後です。
「とうとう、大地震がくるのかも・・・家が倒れて、中途半端に生き埋めになったらどうしよう・・・」
「新幹線や、地下鉄にのってたらどうなるのかな?」
「今、頑張っていても、地震で何もかも失ったら・・・・」
そんなことを考えていたら、なんだか何もやる気がしなくなって、娘に、「ママ、鬱みたいやよ!」と言われてしまいました。

予期不安を解消する手立てはひとつ・・・今を大切に生きることです。
そのとき、そのときを大切に、前向きに生きていれば、その結果が未来になりますので、良い方向へ進みますし、智慧も湧いてきます。

がんを宣告されても何も恐れることはありません。今ここにある命を大切に生きればよいのです。
気持ちが前向きであれば、免疫活性があがり、がん細胞を消滅させることも可能です。
がんを宣告されたおかげで、一日一日を充実させて生きれるようになった・・・という方がとても多いです。

心と身体は別のものではありません。心の悩みは体にとっては毒になります。それに気づいて心を立て直していただければ、りえぴょんも幸せになります。