安保徹先生との対談録

安保徹先生との対談録

片道520キロの道のりを7時間で走り、地図とにらめっこをしながら、無事に新潟大学医学部に到着。
同行した娘がナビゲーターで大活躍!古い建物の研究棟5F,医動物免疫学教室に向かった。シャーレから漂う寒天培地のにおい、特有のエーテル臭を懐かしく感じながら、教授室をノック!
“どんぞ!”という声に扉を開けると、応接セットのまわりには、天井までとどきそうな書物と文献の山々が尾根を作るような中で、先生はレポートを作成中のご様子であった。

あいさつ

高田:
今日は、大変お忙しい所、お時間をいただいてどうもありがとうございます。ちょっと緊張しております。

安保:
こんなことで、緊張してたら、命がいくつあっても足りねえよ。さあ、どんぞすわって!ここは、クーラーはかけねえんだ!この暑さの中で仕事してると、リゾート気分が味わえるし、体にもとってもいいんだ!自然が一番だよ。

がんについて

高田:
そうですね。私は先生の本を何冊か読ませていただいて、とても希望と勇気がもてました。せっかくこんなに夢がもてる素晴らしい理論を勉強したのですから、これを多くの悩める方にお伝えするのが、私の使命だと感じております。それをやるにあたって、是非先生に直接御教授願いたくやってまいりました。

実は私の父も肝臓ガンでして、ダメといわれてから、2年近く生きております。

安保:
肝臓ガンは良くなるよ!ガンになる前に何か大きなストレスをかかえていたんでねえか?

高田:
実は、大変な酒飲みでして・・・あれでは肝臓に強烈に負担がかかるかと。

安保:
酒は、むしろリラックスしていいんだよ。問題は酒をそうして飲まずにはおれなかった何かがあったんでねえか?

ガンはよけいなことをしなければ治る!治るように体はできているんだよ。
ガンがだしている不快感、痛み、熱、これらのものは、強烈な副交感神経反射で、体を治すための治癒反射なんだ。このときに、今の医学で、痛みを抑えたり、熱をさげたりすると、その反射が妨げられる。だから治りが悪くなってしまうんだ!

がんで、よけいなことをせず、血流を良くする事だけをやっていたら、必ず、熱が出る日がくる。こうなったらおめでとう!!!だ。熱というのは、究極の副交感神経反射なんだ。副交感神経がリラックスすると、穏やかになるが、ゆきすぎると、悲しくなり、しんどくなり、やる気がうせて、寝込むほどつらくなる。
ところが、これが治そうという体の治癒反射なんだ。熱が出たら、やった!やった!と手をたたき、喜んで寝ていればよい。3日もすれば、熱がさがり、体は浄化されている。

高田:
皆さん、自宅療養している方でも、熱がでたら不安になり慌てますよね。そして結局再入院され、いろいろなものを打たれます。そのようなとき、どうアドバイスしたらよいでしょう?

安保:
熱がでたり、不快な症状が出るのを不安に思い、悪いこと、大変なことだと理解しているから、恐れの感情がでるのだよ。ふだんから、熱の出る治癒反射のしくみを教育して、素晴らしい体の治癒反応だと理解していれば、うんと簡単にその症状をのりきれるものだよ!

高田:
なるほど!それを教えてあげるのが私達の仕事ですね。先生は、どんな場合でも、3大治療はやらないほうが良いとお考えですか?

安保:
まず、余計なことはしないほうがいい。体が治そうとする力を損ねることになるからね。
けんども、がんが、臓器を圧迫して悪い影響を与えたときは、手術をすればいい。

問題は、まだがんが、大きくなるとも限らないのに、先のことを想定して、何でもかんでも、手術でとってしまったり、抗がん剤でたたいたりすることは、良くないよ。

ほっておいても小さくなって消えてしまう可能性が充分にあるのだから・・・。

どんながんでも、ちゃんと治るよ!私の患者は、今、皆、成功している。

高田:
先生、末期がんでも、転移転移のがんでも大丈夫ですか?

安保:
衰弱が激しく食物もノドに通らない、一人で起きることもできない、そうなったら難しい。
でもどんな末期でも、食欲があり、食べることができているうちは、大丈夫!

玄米を食べさせるんだよ。私の患者は全て、玄米をやっている。

高田:
食欲があまりないようなときでも、玄米で大丈夫なのですか?

安保:
圧力釜で、おかゆ状態にして炊けばよい。玄米は、がんが出す全ての毒素を排泄し、体を浄化する力をもっている。ミネラル分も充分にもっているため、最高の抗酸化剤でもある。
すみずみまで、浄化されたきれいな血液を送ることができるんだよ。

痛みのある人、体が疲れる人、かゆくてつらい人に、1週間続けて玄米を食べさせてごらん!明らかに体が変わり、今までの自分と入れ替わる。不思議なほど、体調がよくなることを感じることができる。何もかもが前向きになり、生きるエネルギーが沸いてくる。

高田:
朝、昼、晩と玄米ですか?

安保:
健康な人は一日一食でよい。患っている人は2〜3食、がんの人は、3食必ず玄米がいい。

高田:
なるほど!がんを治すポイントはまず、玄米なのですね。

安保:
そのとおり!そして、がんになったら、まず、ストレスの多かった今までの生活を見直すんだよ。人それぞれ、ストレスが違う。どんなことがストレスになるのか、気づかせてあげるのも大切だ。ストレスに気づけば、それを改めることができる。

そしてなるべく、交感神経を過激に刺激しないようにすることだ。

そして、今の玄米!解毒、排泄、抗酸化力、血流を高める。あなたたちが使う漢方薬は、血流をよくする働きがある。がん、膠原病、肩こりや、痛み、これらの治療の大原則は、血流を良くする事と、ストレスを小さくすること。すべて治療法は同じ。血流が良くなれば、副交感神経反射(不快な症状)が穏やかになってくる。

高田:
私たちは、キノコの製剤をよく使いますが、これらのものは、夜寝る前に摂ったほうが効果的ではないでしょうか?寝ているときは、副交感神経支配で、すみずみまで、リンパ球のパトロールが行われるので、このようなときに、飲むとよりよいのでは?

安保:
う〜ん!面白いねえ。そういうデーターは私はもっていない。
いつ、何を食べれば効果的か?そこまで悩んだことはなかったよ。データーがでたら、是非私に教えてください。

出産と膠原病について

高田:
実は、私は、この子を産んだあとに、ひどいリウマチがでまして、とても難儀したんです。病院に行ったら、金とステロイドをやる!といわれ、恐ろしくなって逃げ帰り、ビタミンEと、ノイキノン、ウコン、ブシなどをのんで治しました。

安保:
お産というのは、体にとって大変なストレスだからね。胎児という異物を体に宿すのだから、妊娠すると女性の子宮には白血球があつまり、母体を守ろうとする。

子宮に白血球を集めることができないと、胎児細胞が母体に入り、胞状奇胎、がん化がおこる。逆に白血球が集まりすぎると、胎児は拒絶され、流産となる。不妊症は、ストレスによる顆粒球体質の最たるものだ。

妊娠すると、このように女性の体は、顆粒球体質になり、炎症をおこしやすい。免疫のバランスが急激に変化するから、リウマチ、膠原病を生じやすくなる。

このときも、へたに鎮痛剤や、ステロイドを使うのをやめ、ひたすら血流をよくして、体を休め、治癒を待つ。そうすれば、必ず治る。肩こりも、腰痛も、関節炎も、神経痛もこれに同じ。がん、膠原病、痛みというのは、内部異常監視システム(顆粒球―NK細胞―胸腺外分化T細胞系)の病気だ。これらの治療は、血流促進と、生活の見直しによるストレスの緩和の二本立てで治る。

アレルギー、アトピーだけは、この治療後に、体を鍛えることをせねばならない。

アレルギー、アトピーについて

高田:
先生、私は、アレルギーや、アトピーの人は抑制系の免疫が弱いのだと思っているんです。昔、大学の免疫学で、たしか、サプレッサーT細胞というのを習ったのですが、先生の本には、どこを探しても、これがでてきませんね。腸管というのは、何でもかんでも、ガバガバと入ってくるので、ここにサプレッサーTがあってあまり反応しないようにしくまれていると理解していたのですが・・・。

安保:
ほっほーう。いいところに気がついたね。サプレッサーTが出てこんでしょう。

昔は、サプレッサーTの存在が考えられていた。けれども、腸管全体がこういう働きになってんだよ。腸管のリンパ球は、はじめから、外来の異物にはほとんど反応しない。吸収されて、リンパ節で外来異物に反応した自己に反応するしくみになっている。

つまり、アレルギー、アトピーに関しては、高次元に進化した外来抗原監視システム(通常T細胞―通常B細胞系)の亢進が関係している。これらの病気は、炎症がおこっている最中は、顆粒球が増加しているので、やはり血流促進だが、もとはといえば、リンパ球が過剰になり反応しているのだから、お日さまにあたって、体を動かしたり、海水浴をしたりして、顆粒球を増やし、体を鍛えねばならない。

私もこれが終わったら、海水浴だ!ここに海水パンツをもっている。

高田:
今日、泳がれるのですか?

安保:
そうだよ。もう4月から毎日泳いでいるよ。朝は玄米、昼も玄米、楽しく仕事をしたら、夕方、海水浴をして、夜は一杯してリラックス。毎日がありがたく楽しく、これが私の最高の健康法だ。夕べはちょっと飲みすぎて、脱水が起こるといけねっから、今せっせと水飲んでるよ。

高田:
素晴らしいですね。先生は本当にお元気そうです。今のアレルギーのお話、とてもよくわかりました。
アトピー体質の場合、甘いもの、動物食のまちがった食生活、甘えんぼうで、自堕落な生活、大気汚染、運動不足などの畑に、ストレスという種がまかれることで、その状態を治そうとして、副交感神経反射(治癒反射)が起こっている症状が、あのつらい症状なのですね。

かゆみも涙も、汁もすべて治癒反射!それを治すには、まず、ストレスの種まきをやめ、血流を促進して畑を整える。そして、リンパ球の反応しやすい土台をかえるために、生活指導をおこなわねばならないということですね。


安保:そう。うまいこといったもんだ!

高田:
けれども、私達、処方箋を受けていたりしますと、どんどんとステロイドがだされてくる。こういうとき、処方薬ではやめろともいえないし、悩むことがあるんです。

安保:
やりかたは、いくつでもあるよ。さっきの教育の部分だ。今のしくみを書いたパンフレットを作って「こういう考え方もありますよ!」と教えてあげることが大切。そうしたやりかたを患者さんは知らないのだから・・・。

それが良いと思えば、病院の治療をやめてあなたのところにやってくるし、病院の治療が一番!と信じてきかない人は、その人の人生。そういう生き方もある。私は、自分と対極の考えにある人を相手にはしない。

私の意見はおかしい!と、非難轟々でいってくる人や、直接私に言えず、学部長にいってくる人もいる。私は、そう言う人には“そうですね。本当のことばっかり言ってごめんなさい。”といって、相手にならないから、けんかにもなんねえよ。

人それぞれ、いろんな生き方がある。自分についてくる人を助けるだけでも、どれだけ多くの人を助けられるか!そう思わねばならないよ。人類全員なんて神様でもすくえっこないんだからさ。

高田:
はあ!本当にそのとおりですね。私なんか、ついつい、あの人をちっとも治せない!どうしたらよいのかなと悩んでしまうことも多いんです。

安保:
多くの医者がそうして悩んで、自分まで病気になってるよ。だけど、いくらいっても変わらない人もある。病気は自分が治すもの。自分が変わらねばなんともしてやりようがない。そういう人はそういう人生。それもええんでねえか?

それにつられて、自分が病気してどうする!!こちらが常に明るく元気で希望いっぱいでないと、人は寄ってこんべ!どう無理しても患者にはわかってしまう。ここやーめた。となるわけだ。まんず自分のパワーを落とさんことが大切!

他にどんな病気がある?

自律神経失調症について

高田:
そうですね。自律神経失調症はどんな病態ですか?
ある患者さんはリラックスしようと思っても、リラックスできず、ひとりでに、筋肉がこわばり、肩がつまり、胸がバクバクする。戻しそうになる。しばらくして、下痢をすると、少しラクになるけど、またおなかが張って詰まってくる。このとき自律神経はどうなっているのでしょう?


安保:
これこそストレス病だよ!高田くん。心のつらさを呑み込んだんだよ。
交感神経が過剰に緊張して、血流不全をおこしている。それを改善しようとして、治癒反射がおこり、吐き気や、下痢が起こってくる。呑み込んだつらさを排泄する反応だ。

だから、出ればよくなる。つらい、不安という考えを改め、治してくれる反応だと思えば不安が消え、新たなストレスを産まない。

これも玄米を食べさせてごらん!ミネラルが多く、解毒排泄力の高い食事をしていると、とてもストレスに強くなる。ちょっとやそっとのストレスには反応しない体になる。

自律神経失調で、些細なことにもこだわる神経質な人は、たいてい、食事の内容も悪い。

玄米をやり、得意の漢方で、血流促進をやればバツグンよ!あとは、根本のストレスにどう対処するか、智慧をかしてやりなさい。

高田:
なるほど。やはり、前向きな気持ち(気)と血流促進(血)とミネラル、抗酸化力(水)なのですね。老化もこれと同じですね。年をとるほど、これをやるか、やらないかで差がでそうですね

老化とパーキンソン病について

保:
そう!老化が進むとパーキンソン病が増えてくるでしょう。あれは、脳の血流障害によって脳の神経細胞がつくる伝達物質が減ってくるからおこるんだ。

特に、ドーパミンの減少が顕著に起こる。これに対して、どんな治療が行われているかね?

高田:
レボドパ製剤ですね。

安保:
それが、いかんのだよ!そもそも、老化によって脳の血流障害が起こる原因は、年とともに、抗酸化力が低下し、動脈硬化による血流抑制が起こること、肥満、運動不足などにより、むくみを伴う機能的血流抑制が起こることなどがある。これらを無視して、脳内ドーパミン濃度だけをあげるとどうなるか?

ドーパミンによる骨格筋の激しい震え、緊張、便秘がおこり、交感神経に支配された脳は、さらなる血流低下を起こす。これが、パーキンソン病と診断され、治療をはじめた結果、急激に悪化する患者が増えるゆえんだよ。
さらに、老人は、腰痛などで、鎮痛剤を飲んでいることも多い。この血流不全を回復させることが治療のポイントだ。

まず、薬をやめて、得意の漢方で、血流促進することをやりなさい。そしてやはり玄米!屋外を軽く散歩させること。

そうしたうちに、熱がでることがある。そうすれば、大喜びの自然治癒となる。

高田:
なるほど!よくわかりました。

腎臓病について

安保:
せっかく遠くから来てくれたので、まだ未公開の本のイントロとエピローグをあげよう。この本(ガンは自分で治せる)とCD(ラジオ深夜便・・・免疫から見た心と体)も持っていきなさい。

私の今度の本はネフローゼだよ!みてごらん!年々これだけの透析患者が増えている原因を君はどう考えるかね?

高田:
暖衣飽食による、糖尿の行き着く先でしょうか?

安保:
私は、これを、利尿剤と降圧剤の使いすぎと考えている。
これらの使いすぎによる、低血流と脱水が腎臓病を悪化させている。現代の医学は、血圧をあげている要因を無視している。脱水は我々を死に導く。

高田:
がん患者さんなどでも、腹水をぬくと、死を早めるといいますね。

安保:
そのとおり!胸水、腹水の原因はミネラルの不足による抗酸化力の低下で、炎症を抑えようとして水をためていることと、血流の低下が原因。従って、ミネラルを補給し、血流を改善してやれば、自然に水が引くものを、内容を改善せずに、利尿剤で脱水すれば、人間はひからびたミイラのごとく死んでしまうのが当たり前。
これも、医源病である。

講演のお願い

高田:
本当にそのとおりですね。とてもよく理解できました。すべての病気がうまく説明がつきますね。ここに、私達が作った、資料がございます。こちらは一般講演用、こちらが、我々の研修用です。先生の自律神経の大きな流れをまとめてみました。

安保:
う〜ん!これはいいね。これはいい。たいしたもんだ!

高田:
せっかくこんなに希望のもてることを先生から教わったのですから、これを皆さんに広めなければ、意味がありません。私はこの考えを岐阜県でリレー講演する予定です。

そしてまた、志を同じにした仲間がおり、“OTCカウンセラーの会”というのですが、是非この会で、先生にご講演を賜りたく思いますが、いかがでしょうか?

安保:
よいですよ!
そんな会なら喜んで講演させていただきます。わざわざここまで来るんだ!たいしたもんだ!
講演するのは好きだから、どこでも行きますよ!

高田:
ありがとうございました。とても嬉しく、幸せな気持ちです。仲間も大変喜ぶと思います。今日は先生におみやげを持ってまいりました。これは、大垣の銘菓でございます。

そして、これは、私が作ったアロマオイルで、副交感を穏やかに刺激する処方となっております。是非、手足の指をこれでマッサージしてください。

そして、これは、徹オンリーのオリジナル香水で、“みちのくの風”と申します

安保:
う〜ん!いいですねえ。

高田:
また、これは、美濃和紙でして、2枚の絵柄が入っています。明るい方のは、幸せのエネルギーを吹きだし、金色の図柄は、邪気を吸い込むといわれているもので、2枚を並べるか、対面で飾っていただくととても良い空間が産まれるようです。

安保:
はは〜あ!それはまた素晴らしい!私は気が短く研究員にいつも邪気を発しているので、これはありがたい!

高田:
喜んでいただけて、幸せです。先生、せっかくですので、先生の本にサインと記念撮影を宜しくお願いします。

安保:
いいですよ!
(子供に)あなたは何年生?

子供:
6年生です。

安保:
それなら今日の私達の話は全部理解できたね?あなたも一緒に撮ろう。

写真撮影とサイン

安保:
あなたたちがやろうとしていることは、多くの患者さんを闇から救ってあげられるだろう!
頑張りなさい!そして私にまた報告してください!

高田:
本日は本当にありがとうございました。おめにかかれて、本当によかったです。

それでは、これでご無礼いたします。

2003年6月21日 新潟大学医学部 医動物免疫学教室 安保徹 教授室にて

                             高田理恵 筆談録