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不眠の病理と証

今回は、虚の不眠のそれぞれの証の特徴についてご紹介したいと思います。

 

1、心脾両虚の不眠の特徴

寝つきが悪い、夢ばかり多く、熟睡できる感じがしない(眠りが浅い)動悸を伴う、倦怠感、無力感を感じる、食欲がない、食後腹が張る、顔色が悪い、安静を好む、舌は淡く薄白苔、脈弱

この時の治療原則は、補益心脾、養血安神で、色の濃い野菜、レバー、ハツ、赤身肉、イカ、タコ、プルーン、落花生などで養血します。

漢方では、棗、高麗紅参、阿膠などが薬味に入った棗参宝や、帰脾湯、甘麦大棗湯などで補います。

又、夜になったら、肝血を消耗するパソコンやスマホによる目の酷使はやめましょう。

 

2、心腎不交の不眠の特徴

心煩激しく、床についてもソワソワする、手足の裏が熱く火照り、足を布団の外に出したい、寝汗をかく、喉が乾燥して乾く、物忘れしやすい、耳鳴りを伴う、腰痛がある、夢精、舌暗紅色、苔少ない、脈細数(細く脈が早い)

この時の治療原則は、滋陰降火で、ホタテ、アサリ、シジミなどの貝類、亀肉、スッポン、ユリ根、豆腐、白菜、セロリなどで陰を補い熱を冷まします。

漢方では、スッポンと牡蠣配合のエネスポ、亀齢寿、黄連解毒湯、知柏地黄丸などを使います。

このタイプの方は、サウナや運動で汗をかきすぎないように、又、仕事量を減らしてください。失眠、照海などへのお灸も有効です。

 

3、肝鬱血虚の不眠の特徴

寝つきが悪い、中途覚醒してアレコレ考えやすい、驚きやすい、胸脇が張って痛みやすい、ため息、怒りっぽい、目が赤く充血しやすい、舌紅、黄色い苔、脈滑数

(コロコロして早い)

この時の治療原則は、疎肝養血安神で、養血の食べ物の他、ラッキョウ、日本蕎麦、えんどう豆、柑橘類など気の巡りを助ける食材を用います。

漢方では、南国刺五加、紅羅布麻などを棗参宝と併用します。

ストレッチや体操で気を巡らせる養生、合谷のツボ押しも有効です。

 

一般養生として、夜遊び、ハイカロリーな食べ物や香辛料の摂りすぎ、甘いものの摂りすぎに気をつけ、夕食は腹7分に留めてください。

ただし、夜間に低血糖を起こして不眠になる場合は、寝る前に特殊乳酸菌ルコスの服用をお勧めします。

夜になったら、柔らかめの灯りにして、電子機器の使用を制限し、リラックスを心がけてくださいね。

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