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血糖値スパイクとは
糖尿病ネットワーク 空腹時血糖値と食後血糖値の差が大きく、食後に血糖値が大きく上昇することを「血糖値スパイク」(グルコーススパイク)といいます。食後に血糖値が急騰(スパイク)して、時間の経過と共に下降することがひんぱんに起こると、正常な血管の内側の細胞が壊れていき血管障害から動脈硬化が進行し、心筋梗塞、脳梗塞などのリスクを高めます。
ところが、食後血糖値の検査は一般的ではないので、糖質の多い食品を大量に一気に食べ、我が身に血糖値スパイクが起こっているかもしれないことを、ほとんどの人が気づいていません。
血糖値スパイクが起こりやすい人
血糖値スパイクが起こりやすい人は、主に次のタイプです
◎ 膵臓からのインスリン分泌能が低下している健常者
◎ 遺伝的に血糖を下げる能力が低い人⇒「耐糖能異常」と言います。
◎ 糖質の多い食品を暴飲暴食する人
血糖値(グルコース)スパイクと更年期症状
更年期特有の、ホットフラッシュ、のぼせ、不快な大量の汗や寝汗、眩暈、動悸、不眠、悪夢、パニック、ムズムズ脚症候群、原因不明の痛みや痺れなどの非常に辛い症状が、実はグルコーススパイクによる反応性低血糖と大きく関わっていることがわかってきました。
女性ホルモンと、インシュリンは非常に大きく関わっており、月経がある女性では、卵胞期(エストロゲンの時期)には血糖値が安定しやすく、黄体期(プロゲステロンの時期)に血糖値が不安定になりやすい特徴があります。
エストロゲンは、インシュリンの感受性を強める働きがあり、プロゲステロンには弱める働きがあります。
妊娠時に糖尿病になりやすいのもこのためです。
そして、更年期に入ってエストロゲンの分泌が減ってくると、インシュリンの働きが弱まるために、インシュリンを今まで以上に出さなくてはならない
それによって急激な反応性低血糖が起きる(グルコーススパイク)・・・体は緊急事態を受け取り、パニックに似た症状(のぼせ、眩暈、吐き気、動悸、汗、痙攣など)を引き起こし、体のSOSを本人に伝えようとする・・・が、そのしくみです。
今まで、更年期の多彩な症状に対して、それを回復させるものや、修復するもの、ホルモンの調整をするものをお勧めしてきましたが、なかなか改善されない方の多くには、このグルコーススパイクが原因していたことがハッキリしてきました。
そして、漢方養生により、グルコーススパイクや、夜間低血糖が改善されたと同時に、更年期症状が和らぎ、気持ちよく熟睡出来る方が増えてきました。
これで少しでも改善されたならば、あなたの体に危険なグルコーススパイク(がん、脳心臓血管疾患、認知症の原因)が起きている可能性があります。
特に、
- 食事時間が不規則で、長時間の空腹とどか食いを繰り返している朝食抜き
- 夜勤や日勤の交代勤務
- ダイエット歴が長く、太ったり痩せたりを繰り返している
- 閉経して急激に太った
- 胸が小さめだと思う
等の方は要注意です。
血糖値の変化はリブレの普及により、自分で調べる事も出来ますが、安心安全な漢方養生で、反応をみてみても良いかと思います。
薬剤師・国際中医師・国際薬膳師 高田理恵
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