高血圧と解毒養生
2020年11月08日
皆様こんにちは!師走となり、コロナに明け暮れた年が残り1ヶ月で暮れようとしていますが、ご機嫌でお過ごしですか?
先月は気象病についてお話ししましたが、これからどんどんと寒くなると体が冷えて血管が縮まり急な血管病(脳梗塞、心筋梗塞、大動脈解離)にも注意が必要です。これらの病気はあっという間に命を失うこともあり、血圧が低くても起きる事がありますので、皆様ご注意ください。
自分もそうですが、血圧が高い人は半ば血圧ノイローゼになり、1日に何度も血圧を測り一喜一憂する傾向にあります。
家族と同じ食事をしている、食養生もしている、運動もしているのに、何故自分だけこんなに血圧が高いの???と腹立たしく思われるかもしれません。
血圧が高いのは遺伝だから仕方がない・・・と言ってしまえばそれまでですが、血圧が高くて心配なのは、血管が詰まる!切れる!剥がれる!などの大惨事に至るリスクが大きい事です。
ですので、そのような惨事を招かないように養生する事が大切です。
血圧は1日のうちでも変動しているし、運動やストレスによっても変動しますので、大きく上がる時間が持続しないように養生する事が大切です。
病院のお薬で上手くコントロールされている方でも、養生を怠ると惨事を招くことがあるので、1にも2にも養生です。
ご存知のように、血圧は心臓のポンプ力と血管というホース内の圧力で決まります。ポンプ力は、心臓が1回に送り出す拍出量と循環血液量が関係しており、ホース内の圧力はホースの汚れによる内腔の狭さ、硬さや血液の流動性が大きな要因となります。
俗にいう血液サラサラ、血管の大掃除は、漢方が得意とするところで、養生すれば必ず結果が現れます。
皆さんが恐る動脈硬化は細い血管から現れ、次第に太い血管が障害されます。
細い血管が汚れてくると、拡張期血圧(下の血圧)が上がり、平均血圧が上がってきます。
平均血圧とは、上の血圧から下の血圧を引いた脈圧を3で割った数字に下の血圧を足した値です。
例えば血圧が140と85の人でしたら、脈圧は140−85=55 55を3で割ると18です。
それに下の血圧85を足すと103が平均血圧です。
平均血圧が110を超えるようであれば、血液解毒養生を早速始めてください。
また、大きな血管の動脈硬化も進むと、脈圧が高くなります。
脈圧は30〜50が理想で、70を超えるようであれば、本格的な血液解毒養生をお勧めします。それではタイプ別に養生をご紹介します。
1、上が150以上、下が90以上ある方には笹のエキスや田七人参製剤の服用をお勧めします。さらに、コレステロールや中性脂肪が高ければ化痰漢方、血糖値に異常があれば抗糖化剤を併用するのが良いです。
食事量を腹7分とし、1日3回X7で21分を上手く調整してください。
例えば昼腹10分食べたら、夜は腹4分で軽めに・・・等
お野菜、海藻、きのこ、納豆、酢の物、りんご、バナナ、ナッツなどお勧めです。
お野菜が摂れない方はグリーンピュアレ(青汁)+スウェルフローラ(クエン酸)で、美味しく代用できますよ。
1日15〜30分歩いたりストレッチなど体を動かしてください。
お風呂や温泉は37〜39度までのぬるめの炭酸泉がお勧めです。
2、上は120程度だけど、下が90以上あって疲れやすい方は、心臓のパワー不足により血流が細くて流れが悪いタイプです。
肩が凝りやすく、手足の冷え、朝がしんどいなどの症状を伴います。
このタイプは笹のエキスとコエンザイムQ 10で血流を増やして大掃除するのが良いです。
同様の血圧で、更年期以降のぼせる、火照る、イライラする方は、田七製剤とプラセンタエキス等で調整可能です。
食事に、赤身の肉、魚、イカ、タコ、貝類、色の濃い野菜など血になる食べ物を増やしてください。それ以外は1と同様でOKです。
次回は心臓のポンプ力について取り上げます。