柴葛解肌湯の使い方
2026年02月06日
前回お話したように、冬場の風邪の初期に対応出来るのが葛根湯でしたが、インフルエンザや新型コロナウイルスなど、ウイルスの増殖スピードが速いものに関して有効性を示すのが柴葛解肌湯です。
寒気、頭痛、鼻水、咳、発熱、節々の痛み、食欲の低下、吐き気などの風邪の諸症状は、ウイルスの侵入と増殖度合いによる自律神経の反応と捉える事ができます。
体が冷えて免疫力が低下し、ウイルスが侵入しても、葛根湯などの養生によって体を温めて免疫力を持ち上げることにより、ウイルスの増殖を防ぐことができれば、すぐさま症状は治り収束に向かいます。
ところが、暴飲暴食、寝不足、過労などで体力や、免疫力が低下している時や、インフルエンザのように増殖スピードが速いものでは、体内に侵入後すぐさま増殖が始まり、先ほどまでは寒気がして、鼻水などが出ていたかと思いきや、急激に発熱し、節々が痛く全身倦怠感に襲われることがあります。
柴葛解肌湯は、葛根湯の症状・・・すなわち寒気や頭痛、鼻水などの比較的体表面の浅い症状に加えて、発熱、筋肉や節々の痛み、全身倦怠感、食欲不振、悪心、嘔吐、イライラ、悪夢、眠れないなどの奥へ進んでしまった、いわゆる小柴胡湯の症状に対しても対応できる処方になっています。
寒気と同時に熱が急激に上がりそうな傾向がある時は、迷わず服用してください!
柴葛解肌湯は、葛根湯と小柴胡湯を合わせて、大棗と人参を抜いて、そこへ石膏を加えた薬味で構成されています。
麻黄、桂皮、生姜は体表部を温め、発汗し毛穴を緩める。
葛根は筋肉の痙攣を鎮め、首や肩の凝りをほぐす。
芍薬と甘草は葛根の働きを助け全体を調和させる。
柴胡と黄ゴンは発熱と炎症に対応。
生姜と半夏は吐き気を鎮める。
これに石膏が加わり、喉から肺の炎症を防ぐ。
などの働きになっています。
こちらの処方もお湯に溶かしての服用をお勧めします。
同時に第一大根湯・・・根っこに近い部分のすりおろし大根大さじ山盛り3+生姜おろし小さじ1に大さじ1のお醤油を入れ、200ccの番茶を注いで作ったもの
を服用し、布団をかぶって休むと、まもなく大量の汗とともに解熱が始まります。
汗をかいたらこまめに着替えてくださいね。



