風邪、インフルエンザが万病の元に
2019年12月03日
インフルエンザを発病させない!!!
がん治療養生中、冬場に最も気をつけて頂きたいのは、インフルエンザを発病させない事です。
ある年の事でした。乳がんを手術されて、その後肝臓への転移が見つかったAさんのお話です。彼女は肝臓に多発性の転移が見られ、抗がん剤による治療を勧められたのですが、漢方+養生の方法を選択され、定期的な検査だけは受けられていました。こちらではがんに対する包括的な養生漢方の紫霊芝という方剤と、解毒のタンポポ茶をお勧めしていましたが、お茶はお腹がダバダバになるという事で、紫霊芝のみを使用して、食養生やビワ葉温灸による肝臓の手当てなどを行なっておられました。養生後3ヶ月には肝臓にあった小さな転移は消えて3センチ大の大きなものも、半分くらいに縮小し、体も元気で順調に養生されていました。
さてその年の冬、A型インフルエンザが大流行し、Aさんも罹患されて高熱が続きました。熱により食欲が落ちて体力が低下し、1ヶ月以上体がだるく、咳が止まらず検査を受けたところ、肝臓に転移したがんが再び大きくなって、肝臓が損傷され、肝機能値が3桁まで上昇していて、緊急入院になってしまいました。
肝臓の値が急上昇しているのは、肝臓のがんの勢いが強くなっているからだという事で、抗がん剤を治療に入り、瞬く間に体力を失い残念な結果になってしまったのです。
この方の例のように、風邪やインフルエンザをきっかけに、順調だったものが暗転してしまう事は、非常によく見られます。
インフルエンザは、1つの車両で1人の人が罹患していて、クシャミや咳をしていた場合、そこにいた全員の人が罹るといわれるほど感染力が強いです。
しかし、各々の免疫力により、ウイルスが入った時点で解毒されウイルスの増殖を抑える事ができた方は、発病に至らずにすみます。
抗がん剤や放射線等により治療中の方は特に白血球が低下して守りの免疫力が低下していますので、一度ウイルスが入ると発病する可能性が高くなります。
体にウイルスが入っている時には、それを処理しようとして肝臓や腎臓にとても負担がかかっています。ビワの葉温灸、生姜湿布、薬草温熱パットなどで丁寧に肝腎の手当てをして(肝腎に血液を集める)解毒の免疫力を高めて下さいね。
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