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健康寿命を伸ばす養生(10)・・・骨の健康を保つ

骨折、骨粗鬆症を防ぎ骨の健康を保つ

健康寿命を最も遠ざけてしまうものが寝たきりです。
そして一番大きな寝たきり原因が骨折ですので、骨を丈夫に・・・そして筋肉を鍛えて転ばないようにする事がとても大切です。

男女共、年齢とともに骨量が少なくなりますが、特に女性は閉経すると骨吸収(古い骨を溶かす働き)が高まり、どんどん骨が脆くなっていってしまいます。

骨は度々鉄筋コンクリートに例えられます。
即ち、鉄骨がコラーゲン、その鉄骨に埋められているのがコンクリートであるカルシウムで、さらにまたコラーゲンの橋かけ構造でコンクリートを頑丈に束ねています。
従って骨の脆さの原因は、カルシウムの不足のみならず、コラーゲン(鉄骨)の劣化も大いに関係しています。
皆さんは、甘いものを食べると歯が溶ける・・・というお話を子供の頃に聞かされたかと思いますが、これと同じ仕組みが骨にもあり、血糖値が必要以上に上がると余分な糖とコラーゲンタンパクが結合し、コラーゲンが変性して劣化します。
コラーゲンが劣化すると骨は一気に脆くなってしまうので、血糖値を上げすぎない事と、コラーゲンを補って行く事も大切な養生になります。

また、筋肉を衰えさせない事も必須条件です。
転ぶ原因の大半が躓きで、足が十分に上がっていない事、すなわち筋力の低下が原因です。
筋肉も骨も摂取したタンパク質から作られますから、タンパク質が不足しないように3度の食事に20グラム以上のタンパク質を摂って行きましょう。
特に朝食で摂ったタンパク質が効果的に筋肉や骨に変わることがわかっています。
また、筋肉に刺激が行くこと(運動)により指令がいって、筋肉や骨が作られます。
お勧めは朝日を浴びながら散歩する事・・・日を浴びることにより、カルシウムの濃度が高まるビタミンDの合成も高まります。
1日運動せずに寝ていると、筋肉が1%落ちるという恐ろしいことになりますので、雨の日はスクワットや体操、ストレッチなどでも良いので、毎日体を動かしてくださいね。

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