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月経前に体調が悪くなるのはどうして?

月経前に体調が悪くなるのはどうして?

月経前に体調を崩すこと、多くの女性は経験しておられる事と思います。
出てくる症状は人によって違いますが大きく分けて、気血が不足しているエネルギー不足(虚証)の場合と、いらないものが有り余って熱を生む(実証)に分けられます。

まず月経前にありがちな体調不良はこちらです!
頭がのぼせる、イライラする、無性にキレやすくなる、頭がクラクラして貧血っぽい、手足が冷える、浮腫みやすい、便秘がちになる、食欲が出過ぎて爆食してしまう・・・などなどです。

月経前は黄体ホルモン期で、妊娠を想定して赤ちゃんを守る温かくフカフカのベットを作る時期です。
そのため、あらゆる栄養の吸収力が高まり、血液を子宮に集めて着床と赤ちゃんを育てる備えに入ります。
体温はいつもより上がり、血液が骨盤内腔に集まってきますが、その分手足に行く血液が減りますし、血液が少ない人では脳への血流も減ってしまうために、めまいがしたり、思考力が低下したり・・・ということが起こりやすくなります。
また、妊娠に備えて食欲も増しますし、流産しないように腸の運動や膀胱の活動も抑制されるために、便秘や浮腫みも起こりやすくなります。
そして、黄体ホルモンはインスリンの働きを抑制するために、たくさんのインスリンが出過ぎて低血糖となり、無性に甘いものが食べたくなったり、血糖値スパイクにより交感神経が異常緊張して、イライラ、怒りっぽい、カーとのぼせるなどの症状も出やすくなります。

それではこの時期の養生法ですが、手足が冷えたり貧血傾向になるような、虚証タイプの方は朝昼晩と十分なタンパク質を補ってください。
具体的には、赤身肉、マグロ、カツオ、イカ、タコや黒豆、納豆、高野豆腐、卵、豆乳などがお勧めで、1度の食事に少なくとも20グラムのタンパク質を1日3回摂るようにしてください。
菓子パンや麺類などでお腹を満たしてしまうと、タンパク質不足を起こし血液を作る原料が入ってきませんので、和定食を心がけてください。
毎回月経前に貧血傾向になる方は、普段からソイ鉄を服用されるのも大変に良いです。

次にイライラや頭痛、便秘など熱性の症状が出やすい実証タイプの方は植物油による調理と乳製品を控えてください、
植物油脂は、体に良いとされるオリーブ油、ごま油、米油、アマニ油などであっても、体に入ると酸化されやすく、痛みや炎症、痒み、イライラの原因になってしまいます。
さらに、この時期はなんでも溜め込みやすいので、様々な添加物も油と一緒に吸収されやすくなり危険です。
浮腫や便秘がちになる方は、昆布と切り干し大根のスープや、豚肉、白菜、結び白滝の煮物など、水溶性の食物繊維をたっぷり摂ることがお勧めです。
この時期に体に優しい解毒食材は、たんぽぽ茶です。
たんぽぽ茶は、余分な糖や脂質、添加物などの薬品毒も安全に解毒排泄する働きがあります。

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