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高級肉を食べると下痢するのは何故???

高級肉で下痢の秘密

赤身のお肉なら大丈夫なのに、ブランド牛のA5ランクに代表されるような霜降りの高級肉を食べるとお腹を下すのはなぜ?
というご質問を読者さまから頂きました。

勿論、全ての人に当てはまる訳では無いのですが、高級肉で下るという悩みを抱えておられる方は結構な割合でおられます。
実は私(筆者)もそれに当てはまる体質で、とても残念な思いをしています。
上等な霜降りのお肉や、ジューと肉汁が出てくるようなステーキやハンバーグ!!!
食べている時はとっても美味しく幸せな気分になりますが、大体夕食後6時間位に、決まってムカムカと悪心が始まり、お腹が張って痛くなります。
そしてその後2時間くらいの間、脂汗をかきながらトイレで懺悔する始末です。
若い頃からやはり肉に弱く、沢山は食べられませんでしたが、年と共に3切れほどの少量食べただけでも後が大変になりました。

若い頃は、食べたら15分くらいですぐに下り、その後スッキリしていた感じですが、最近では腸の動きが止まってしまうためか、下すにも時間がかかり、その間猛烈にしんどいのです。
そしてまた、激しく下った後もヘロヘロになり、スッキリ回復するにも時間がかかるようになりました(涙)

これはひとえに脂を解毒代謝する酵素の不足です。
膵臓からの消化酵素や肝臓で作られる胆汁がこれにあたります。
おそらく、普段はほとんど霜降りの肉などは食べないので、肉を代謝する酵素が作られなくなっている所へ、急に肉が入ってくる事で、消化しきれないのだと思います。
消化酵素により分解されて腸に行った内容物は悪さをする事はありませんが、消化酵素の不足により未消化のまま腸に入ってしまった脂質は、腸壁に炎症を起こし、また腸の粘膜をコーティングしてしまって水分の吸収を阻止してしまうために、激しく下る事になります。
また、下痢が激しいと善玉菌と言われる良い腸内細菌も出てしまい、腸内環境が整うのに一定の時間がかかるようです。

これを防ぐには、やはり食べ過ぎを防ぐしか仕方がありません。
アルコールに強い方と弱い方がいるように、肉の脂に強い方と弱い方があり、消化酵素を十分に持っているかどうかです。
焼肉のお供にビールなどのアルコールを飲む事が多いですが、肉の脂+アルコールがさらに解毒に負担をかけて下痢の原因になります。
なるべく、脂の少ない赤身を少量いただき、お野菜などの食物繊維(脂を吸わせる)と大根おろしなどの消化を助ける食材を一緒に摂ることで、大変な事態を回避しましょう。
勿論、消化薬も助けになりますが、基本は食べ過ぎない事です。

執筆者 漢方食養生の林薬局 薬剤師 高田理恵

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