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お腹のトラブルのある方へ

お腹のトラブル、もしかしてSIBO(小腸内細菌増殖症)かも?

 

次のようなお腹の症状でお悩みではありませんか?

*少し食べても、お腹が張ってしまい沢山食べられない

*突然お腹がパンパンに張ってきてガスが溜まってしまう

*度々、腹痛が起きて悩む

*下痢と便秘を繰り返し、過敏性大腸炎と診断されている

*食欲不振、吐き気、膨満感が常にあり、機能性ディスペプシアと診断されている

*パンやパスタを食べると、お腹がトラブルになりやすい

*納豆、味噌、ヨーグルト、キムチなどの発酵食品でもお腹が整わない

*牛乳やチーズなどの乳製品、ゴボウ、芋、玉ねぎ、ニンニク、きのこ、りんご、キシリトールガムなどで、腹痛、下痢、便秘等が起きやすい

 

上記のような症状がある方は、小腸で細菌が異常に増殖し、腸管にガスが増えて消化器トラブルを起こしてしまうSIBOと言われる疾患かもしれません。

SIBOは通常、細菌が繁殖しない小腸で増えるために、腸に良いとされる発酵食品や、最近の餌となる食物繊維を摂るとさらに症状が悪化する事もあります。

SIBOはリーキーガット症候群を引き起こし、様々な難治性疾患(アレルギー、過敏性大腸炎、免疫性疾患、がん、線維筋痛症、自律神経の失調等)の原因にもなるので、早めの手当てが大切です。

 

何故、小腸内に細菌が増殖してしまうのか、その原因として

A:激しく運動している小腸の運動が止まってしまうために細菌が増殖するパターン

1、菓子パン、洋菓子類など甘いものが大好きで、血糖値スパイクを起こした結果、消化管の運動が抑制され、細菌が増殖

2、常にダラダラと間食することにより、腸の大掃除(MMC・・・伝播性消化管収縮運動)が抑制され、腸内に細菌が繁殖する

3、神経質な性格で、ストレスを感じると腸の運動が止まってしまう

4、内臓(腹腔内)の手術歴があり腸が癒着しやすい

5、加齢による腸運動の機能低下で、バウヒン弁が緩み、大腸内の細菌が小腸に逆流

6、感染性胃腸炎(胃腸風邪)によりMMCが抑制され、カンピロバクター、クロストリジウム、大腸菌などが小腸内に増殖

 

B:小腸内の除菌能力が低下して細菌が増殖するパターン

1、ムラ食い、ドカ食い、ナガラ食いなどの食生活習慣により、膵臓が傷めつけられた結果、慢性膵炎を起こし、殺菌力のある消化液が不足して小腸内に細菌の餌が増える

2、ピロリ菌感染により、胃酸の分泌が低下し、十二指腸〜空腸での細菌が増加

3、PPI(胃酸の分泌を抑える薬)を処方されて、胃〜上部省庁での除菌能力が低下した

 

C:食事が細菌増殖の餌になるパターン

1、糖質制限などにより、タンパク質、脂質過多の食事となり、悪玉菌を育てる餌となってしまう

 

もしもいずれかに心当たりがあれば、次のように対処してください。

①空腹時に甘いおやつを食べるのはやめて、どうしても欲しい時は食事の最後に少しです。おやつには、コンニャクゼリー、バナナ、ゴルフボールサイズのおにぎりがお勧めです。さらに、間食の前には血糖値を安定させる抗糖化剤の服用がお勧めです。

 

②規則正しく、腹7分の食事で野菜ファースト、ご飯ラーストの順で食べます。

膵臓を守る抗糖化剤と、脾胃を温め運動を促進する漢方を毎食前に服用がお勧めです。極端な糖質制限食は、腸のトラブルばかりか、脳の老化を早めますので要注意です。

 

③気が止まると腸は止まります。ストレッチやウォーキングで筋肉を使う事で気が巡ります。心と頭の疲れには脳を養う漢方がお勧めです。

 

④ピロリ菌の増殖をはじめ、腸内細菌の乱れを感じている方には古来から用いられている笹の葉などの除菌の働きのある漢方がお勧めです。

 

⑤手術歴がある方や、座りっぱなしの方は腸の運動が低下しやすいので、ウォーキング、ストレッチ、スクワットなどの簡単な運動や、温熱パットなどによるお腹の保温、マッサージをこまめに取り入れてください。

 

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