血液検査から気の状態を読み取る
2025年08月12日
中医学で言う気とは、活動するエネルギーを指します。
気には気力とか元気とかやる気など様々な言葉がありますが、気があるからこそ人は活動する事が出来ます。
その人に気が十分にあるかどうかは、中医学の診断法から読み取る事が出来ますが、健康診断の血液データからも計り知る事が出来るのでご紹介したいと思います。
1、まず、体を動かすエネルギー源は炭水化物が分解されたブドウ糖ですので、血糖値が十分にあるかどうかを見てみましょう!
血糖値は高い事ばかりが問題視されますが、むしろ低い方が命の危険に及ぶ事もあります。
空腹時の血糖値の理想は90〜110で、89以下の方はエネルギー不足、いわゆる気虚の状態です。
2、また、HbA1cは過去2〜3ヶ月の平均した血糖の状態で、基準値は4.6〜6.2とされますが、5を割ってくると低血糖を起こしている時間が長く、気の不足を起こしている可能性があります。
ただ、HbA1cは平均した血糖の状態をみているので、高血糖の時間があり、なおかつ低血糖の時間があるという血糖値スパイクを起こしていても平均化されてしまうので、出来ればフリースタイルリブレで、24時間14日間の血糖値測定を一度やってみておくのが望ましいです。
この時、食べた内容を一緒にメモしておくと、自分がどんな食事を摂った時に血糖値が上下するかを知ることが出来ます。
3、次に中性脂肪の値です。
血糖値が現金なら、中性脂肪はいざという時の蓄え、つまり貯金と同じです。
こちらの基準値は50〜149とされていますが、出来れば150くらいある方が、何かの病気にかかった時の回復が早く、長生き出来る事もわかっています。
中性脂肪が2桁の方は、気虚の状態になりやすので、もう少し蓄えを増やしたほうが良いかと思います。
このように血糖値や中性脂肪の値は多すぎると血液ドロドロを起こし流れが渋滞する気滞や瘀血を生じ、少なすぎると気虚でエネルギーが枯渇してしんどく、体力や免疫力も不十分な状態になるので、検査の値は養生の道標として捉えていただくと良いかと思います!