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体を船に例えて健康を考えてみました!

3月に入り、節気は啓蟄を迎えますが、皆様いかがお過ごしですか?

先月は長引く緊急事態宣言や初春の寒さで心も体も閉じこもってしまい、気持ちが鬱々で、この病気、本当に良くなるのかな?というようなご相談がとても目立ちましたが、短時間でも対面しながら相談された後は、皆さん笑顔が戻り、顔色も良くなって帰られました。

やはり人とのリアルコミュニケーションや外に出て体を動かすことはとても大切ですね。

今日は、私たちの体を船に例えてお話を進めて行きたいと思います。

 

実は、私たちは誰もが皆、重~い石ころを山ほど船に積んで長い航海をしています。

石ころとは、仕事、責任感、頑張らねばならない気持ち、我慢、意固地、焦り、不安、無理な事などです。最初は快調だったのに段々と速度が落ちて、舵も効かなくなって来ました。ある日気がついたら、船にヒビが入って浸水しかかっています。(体で言うと発病です)

これは大変だ!と急いで船を止めました。

 

こんな時、私たちはまず何をどうしますか?

1、ヒビの箇所を応急処置します(体で言えば、病院で治療してもらいます)

2、船の持っている能力を考え、余裕を持った積載量や日程を考え直す。また全体的な耐久性を保つメンテナンスを維持する。(体で言うとこれが養生です。食事や漢方で体質改善して元から元気にしてゆくのがここです)

そして再び船を出しましたが、何かを忘れていませんか?治療も養生もして、万全のはずなのに何だかちっとも良くならないし、船が思うように進まない?

 

さてこんな時、あなたは積んでいる石ころが多すぎる事に気がつけるでしょうか?

船にヒビが入った原因は重量オーバーだったのに、石ころを下ろさずに航海に出る事は、治療と養生が終わって元の生活に戻る事と同じです。

 

船の不具合は体で言うと疲れる、しんどいなどの症状です。お願いだからご主人様、石ころに気がついてよ!ヤバいよ!ヤバいよ!って叫んでいる声なんです。だから、それに気がついて石ころを下ろしてあげてください。

 

お医者さんはヒビを応急処置する、私たち漢方養生家は養生の仕方をお手伝いしますが、貴方の船の石ころは、貴方にしか見えないので貴方自身の手で下ろすしかないのです。

 

そんな事言っても仕事は辞められない、責任があるし弱音は吐けないよ!って声が聞こえてきましたが、船が沈没しかかっているときに、命より大切な仕事や責任があるのかなぁ? 船を安全に航海させようと思ったら、余分な石ころを下ろして軽くする工夫が優先では?と私は思います。

 

春は新しい出発の季節、重荷にならないよう船を軽くして漕ぎ出してください。そして航海中は船を見廻りながら、体の声を聴くことを忘れないでくださいね♬

 

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