頻尿、夜間頻尿・・・過活動膀胱の治し方
2025年11月05日
60代女性の2.5人に1人(41%)の方に、排尿の悩みがあると言われています。
お手洗いが近いと、膀胱炎なのかな?と思いがちですが、痛みや出血を伴わないのが過活動膀胱です。
過活動膀胱の特徴は
1、トイレが近い・・・昼間に8回以上の排尿があり、1回量が200cc以下で少ない(通常200〜400ccが正常量で回数は5回程度)
2、夜間頻尿・・・夜間に3回以上トイレに起きる
3、尿意切迫感・・・トイレに行きたいと思ったら我慢できないほど
4、切迫性尿失禁・・・トイレに間に合わず失禁や、意識なく尿漏れ
の4項目があり、特に頻尿と夜間頻尿に悩まれる方はとても多いです。
過活動膀胱は尿を溜める機能が低下して少量の尿が溜まっても膀胱が収縮してしまい排尿したくなるもので、様々な原因があります。
1、加齢による膀胱の繊維化で膀胱粘膜が萎縮し膀胱自体が縮んでしまう
2、繰り返しの細菌性膀胱炎があった方や、自己免疫(自分の免疫が膀胱粘膜を傷つけてしまう)による間質性膀胱炎などの経験がある方など膀胱粘膜に何らかの慢性炎症があり、膀胱が過敏になっていること
3、強いストレス、冷え、緊張の連続、夜間低血糖などで、交感神経が過剰になり、膀胱の制御機能がうまく働かない
4、膀胱を制御する神経の損傷
5、骨盤底筋の脆弱化で、膀胱が下垂し圧迫や刺激を受けやすい
6、内臓が下垂し、大腸に溜まった便や子宮などに膀胱が押される
その他に、脳血管障害やパーキンソン病による神経性膀胱や前立腺の肥大による膀胱圧迫もありますが、明らかな疾病によるものはここでは省きます。
それでは原因に沿った養生法をお話ししてゆきます。
1、加齢による膀胱の萎縮を防ぐものとして、燕の巣のエキスがあります。
燕の巣に含まれる糖鎖であるシアル酸は、細胞伝達に重要な働きをしており、高い保水力を保ち、膀胱の萎縮を防ぎ蓄尿力を高めます
2、膀胱炎の経験がある方は、膀胱粘膜が傷つき慢性炎症を起こしやすくなっています。
まず、粘膜を傷つけるグルテンを含んだ小麦食品と炎症を助長する甘いものを控えてください。
さらに植物油は、膀胱を制御する神経を溶かし損傷しますので、摂りすぎに注意です!!!
漢方では、冬虫夏草、紅参、紫蘇などを含んだ通竅食品が自己免疫を抑え、粘膜の炎症を防ぎます。
3、夜間に冷えると、排尿の神経が過剰になりますので、しっかりお風呂で温まり、湯冷めしないように暖かくして休んでください。
お腹にカイロなどを貼るのも良いです。
また、寝る前に紅参と燕の巣のエキスを合わせた温かいお茶で温まると、膀胱の緊張が緩和され、蓄尿量が増える、抗利尿ホルモンを正常化する、リラックスし安眠を誘うなどで、夜間頻尿が抑えられます。
4、尿もれや内臓下垂がある方は骨盤底筋を鍛えましょう!

