梅雨時の過ごし方
2019年06月07日
梅雨入りした模様で、湿気がとても多くなっています。
先日、薬局の研修旅行で台北に滞在した折に、湿気と暑さで体調を崩さないか心配しましたが、何のことなくむしろ、日本にいるよりも体調が良かったです。
気温は27〜32度、湿度70パーセントを越えるのに、しんどくなかったのは、日本のような気温の日較差がないためと思われます。
つまり、暑いので汗腺が開いており、水分などを補給しても汗となり、体に余分な水気が溜まらないので、シンドさがない訳です。
ところが日本の最近の気候は、朝晩は18〜23度、日中は28〜32度と10〜15度の気温差があります。
日中に暑いので冷麦等の冷たい食べ物や、水分をとりますが、夕方から気温が下がり、汗腺が閉じてしまうために、汗となって水がはけず、消化管、組織内、血管等に水が溢れています。
漢方ではこれを水毒(水湿内停)と言います。
水毒が生じると、偏頭痛、動悸、耳などに、脈打つような拍動感、胸苦しさ、吐き気、嘔吐、食欲不振、水瀉性下痢、目眩、頭重、手足がだるい、浮腫み、体を締め付けている部位に、湿疹が生じる、、、などの症状が起こります。
このような時は、五苓散、カッコウショウキサン等の利水系漢方と、タンポポ茶で、利水解毒を図ります。
また、コルマータQ10、スーパー紅景天等で心肺機能を高め、正常な血液循環を保って浮腫みを起こさない事も大切です。
夕方から足が浮腫む方や、夜中のトイレに数回起きる方は、心肺能力がお疲れモードで、横になることによってやっと、腎臓に血液が集まり、尿が排泄されるわけですから、上記漢方で心肺を補い、昼間の尿量を増やしてください。
また、タンポポ茶を服用後に半身浴をして、じんわり汗をかいてください。
足首やお腹は冷やさないように、衣服による調整をして、特に血圧が高い方は地肌に冷房の風が当たらないようご注意ください。