バセドウ病で治療中がここのところ悪化・・・漢方で何とかなりませんか?
2024年12月12日
ご質問:
10年前よりバセドウ病を発症し、1度薬をやめたものの3ヶ月後にまた数値があがり
そこからずっとメルカゾールを飲んでいます。
何年か前には瞼の上が腫れ上がり、ひどくなれば手術と言われ恐怖でしかなかったのですが、何とか手術を免れたものの、眼球の腫れは気になります。
ここのところはメルカゾールも1日おきになっていましたが、今回の検診でホルモンの数値がいっきに上がり落ち込みました・・・ストレスのせいでしょうか???
薬が増えると、動悸が激しくなったりするので、漢方や養生で自然に治る方法はないでしょうか?
お答え:
初めまして、お便りありがとうございます。
バセドウ病は、自己免疫疾患の一つで、もちろん強いストレスが関係していますが、小麦や植物性の油などが症状を非常に悪化させて炎症を助長します。
日本人には小麦のグルテンを代謝する酵素を持っている方が1割程度で、残り9割の方はグルテン不耐性と言われ、未消化のグルテンは免疫機能を撹乱させる働きがあります。一つにはがんを潰してくれているTNFーαというサイトカインが、グルテンによりがんを潰さずに自己の細胞を攻撃するようになったものが自己免疫疾患です。
間違って甲状腺を刺激してしまうのがバセドウ病です。
もう一つは植物油(大豆油、コーン油、サラダ油、胡麻油、オリーブ油、アマニ油、シソ油など全ての植物油)です。
植物油は二重結合をもち、体に入ると容易に酸化されてケトン体を作ります。
このケトン体が有毒で〜腺という箇所に溜まり炎症を起こします。
まずは、これらのものを極力摂らないように養生なさってください。
これらの食毒が人体というコップにいっぱいに溜まってある日突然に溢れるとバセドウ病の症状が出てきます。
すでに症状や病名がある場合には、少しでもそれらが入ってくると、養生が木阿弥になってしまいますので、完全に避けつつ、コップに溜まった毒を減らし炎症を鎮める解毒の養生が大切です。
コップには解毒の穴が開いており、(イメージです)すなわち肝臓や腎臓で解毒し無毒化して排泄されてゆきます。
この解毒の穴を縮めてしまうのが、ストレスや無理のしすぎ、冷えなどです。
こちらの漢方では、肝腎の血流を増やし、解毒の穴を広げるものを用いたり、眼球を押し上げている痰湿という代謝産物を溶かしてゆくような漢方を用います。
また、湯船に浸かって体を温め、リラックスするのも解毒に繋がります。