一覧に戻る

急増している時差型熱中症と蓄積型熱中症

今年は前代未聞の酷暑が長引き、昨年まで耳にしなかった時差型熱中症と蓄積型熱中症が急増しています。

1、時差型熱中症
昼間に37度以上の暑さの中、外で過ごした。
強烈な日差しを浴びたなどで、帰宅後クーラーで涼み楽になったのだが・・・
夜になってから、強烈な倦怠感、だるさ、熱っぽい、食欲がなく吐き気がする、頭痛、筋肉に力が入りにくい、足が攣るなどの症状が現れたもの

これは帰宅後に十分に水分を摂っていない場合や、クーラーの吹き出し口などに直接当たり、急激に体を冷やした場合に起こりやすい。
冷たい風に当たることで、毛穴が閉じてしまい、まだ冷め切っていない体内の熱がこもってしまい、熱中症症状が出現します。

予防するためには、部屋の冷やし過ぎに注意し、直接冷風に長時間当たらない事
(車のエアコンの冷やし過ぎにも注意です)
こまめに水分補給する事が大切です。
私は、500ミリの無糖の炭酸水にビタミンC2000ミリを溶かして、チビチビと水分補給しています。
炭酸水は一気にガブ呑みしなくても喉に清涼感がありますし、炭酸の効果により血管が拡張し、血流も良くなります。
また、熱や紫外線に暴露されて疲れる原因は酸化ストレスですので、ビタミンCを補給することにより、速やかに酸化疲れをとり除いてくれます。

2、蓄積型熱中症
夏の初期には暑さにより汗がかけていたのに、ここのところ汗がかけなくなり、倦怠感、意欲の低下、食欲不振、吐き気、頭痛で仕事や家事が出来なくなっている。
重症化すると、認知症、手足の麻痺、腎障害、肝障害を引き起こす例も見られる。

体温を超える気温が続くと、緊急事態により交感神経が緊張し、汗をかいたり血管を拡張して放熱する機能が衰えてしまいます。
この状態が長引くと、食欲も低下してアイスクリーム、ゼリー、冷たい飲み物、素麺、冷麦などに偏りがちになり、十分なタンパク質が摂れません。
タンパク質の不足により、熱を冷ます、解毒するなどの機能がますます低下し、慢性的な蓄積型熱中症を引き起こします。
こうなると1ヶ月以上体調が回復しない事もざらにあります。

この場合は、豆乳、甘さを控えたプリン、茶碗蒸し、高野豆腐の煮物、冷や汁、棒棒鶏サラダ、茹で豚サラダ、サバ缶とレモンのパスタなど、口当たりが良くタンパク質がしっかり摂れるメニューで食欲を回復させてください。
必須アミノ酸製剤のエネスポや汗のかき過ぎによる脱水を回復させる生脈宝
がお勧めになります。

一覧に戻る