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春先のお助け漢方第三弾・・・カッコウショウキサンの使い方

ウイルス性の感染症が流行する季節に常備しておくと安心できる処方の第三弾がカッコウショウキサンです。
カッコウショウキサンは、冷たい風にあたり体が冷えて悪寒と発熱があるような体表面の冷えの症状に加えて、お腹に溜まった水分が冷えをもたらし、食欲不振、胸の痞え、吐き気、嘔吐、軟便、下痢などの消化器症状、そして何とも言えない手足の重だるさがあるときに使える処方になります。
従って、春先に増えてくる感染性胃腸炎(ノロウイルスやロタウイルスによる胃腸風邪)や、消化器症状を特徴とするB型インフルエンザにも有効です。

このような胃腸症状は、食生活とも大いに関係していて、ケーキなどの甘いおやつの食べ過ぎ、ジュースや栄養ドリンク、ヨーグルト、ビール、生野菜、お刺身、お寿司などの胃腸を冷やす食品の摂りすぎ、揚げ物や中華、イタリアンなど消化に時間がかかる料理が続く・・・などの要因で消化管の動きが停滞し、冷えて水気が溜まる、未消化の内容物がウイルスの餌になる・・・などで発症しやすくなります。
ですので、だいたい食べ過ぎ、飲み過ぎが続き不摂生した後などに胃腸風邪に罹りやすくなる傾向があります。

こんな時は舌を見ると一目瞭然です。
舌にベッタリとした、白〜黄色っぽい苔があったり、舌全体がぼってりと膨らみ歯形がついていたり、ぼこぼこの豆腐のカスのような苔が張っていたりすれば、ズバリこの処方が使えます。

カッコウショウキサンの薬味には止まってしまった胃腸を動かし、消化管の湿気を飛ばす処方が施されています。
カッコウ、シソ、ビャクシには体を温めて、芳香で悪心を取り除き、胃腸の水気を飛ばす働きがあります。
白朮と茯苓は胃腸を整えて利水します。
半夏、陳皮、厚朴、大腹皮は、気を動かし巡りを良くして消化管を動かします。
そして、桔梗は上に向いてしまった気を正常な向きに整える・・つまり吐き気や嘔吐、咳、痰を除く働きがあります。
生姜、大棗、甘草は全体を調和する薬味になります。

カッコウショウキサンは、水気を除く処方ですので、顆粒剤がほとんどです。
少量の水で少しずつ分服する事をお勧めします。
気持ちが悪い時にたくさんのお水で飲むと、戻してしまう事があるためです。
お腹の動きが回復するまで、飲食は様子を見てください。

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