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夏の血圧管理

夏場は冬に比べて20〜30ミリほど血圧が低く推移しやすく、それに伴って夏に適した血圧養生が大切です。

今年は異例の速さの梅雨明けで、急激な暑さに見舞われ、薬局のお客様の中でも、まさかのトラブルに見舞われてヒヤッとした事例がありましたので、対処の仕方等を解説したいと思います。

 

事例1・・・60代女性 朝から30度超えの日、食欲がなかったので何も食べずに血圧の薬だけ飲み、朝のうちに買い物を済ませようと自転車でスーパーに出かけたところ、突然目の前が真っ白になり眩暈がして自転車ごと倒れた。病院に運ばれたところ上の血圧が70まで低下しており、低血糖も見られた。

 

これはとても多いケースです。食事をせずに血圧の薬を飲んで出かけたこと、しかも30度超えの暑さで末梢血管が開ききってしまい、血圧と血糖値が急激に下がった事が原因です。

このケースの対処法は

1、朝食を摂らないまま出かけない

2、朝食を摂らずに血圧の薬を飲まない

3、ドクターに相談し、血圧の薬を調整していただく

4、エネルギーの安定供給(血糖値をなだらかにする)を実現するルコスの食前服用と、心臓の働きをサポートして全身への血行導体を改善するコルマータQ10を服用する

1〜4で朝食が摂れるようになり、眩暈、ふらつきが改善されて元気になられました。

 

事例2・・・50代女性 梅雨が明けて急に暑くなってから、心臓がバクバクするようになり受診したところ、心臓の過活動を弱めるβーブロッカーという血圧薬を出され、服用したらしんどくて動けなくなってしまった。ちなみに普段から血圧は低め。

 

このケースは低血圧で胃腸も弱い方によく見られます。急激な暑さで、末梢血管が開ききってしまい、心臓の血液が不足しているために1回に送り出す拍出量が低下しているために、回数を増やしてカバーしている・・・これが動悸症状です。

このような状態で、心臓の働きを弱める薬を飲めば、当然さらに具合が悪くなります。

このケースに必要なのは、コルマータQ 10です。

心筋ミトコンドリアでのエネルギー産生を増加させるため、1回に送り出す血液量が増えて、動悸、足のむくみ、手足のだるさ、夜中のトイレが改善されました。

 

事例3・・・60代男性 夜勤明けの朝、暑さで食欲がなくそのまま夜まで爆睡!夕食にピザ、餃子、カレー、サラダをドカ食いした。立ち上がってお皿を洗っていたら、急に滝のような冷や汗が出始め、目の前が真っ暗になり倒れた。家族がジュースとルコスを用意して服用させたところ、真っ白になっていた顔色が元に戻り、冷や汗も止まった。

 

このケースは、ムラ喰い(長時間食べないでいる)ドカ喰い、早喰いによる血糖値の急上昇ー大量のインスリンー血糖値の急低下による低血糖と、暑さで末梢に血液が行ってしまっているところへ、ドカ喰いにより血液が胃に集まり、脳の血液が低下した事が原因です。

 

予防策として

1、丼物、麺類など炭水化物8割の食事は控える

2、野菜ータンパク質ー炭水化物の順に食べる

3、ムラ喰い、ドカ喰い、早喰いをやめて、よく噛んでゆっくり楽しく食べる

4、食前のルコスを欠かさない

5、夏の食欲低下でタンパク質が勧まない時は、エネスポ(必須アミノ酸、良質な必須脂肪酸を含む)で体力を補う

の養生を続ける事です!

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