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7〜8月の空読み養生

高温多湿の予報です、熱中症に注意⚠️

7〜8月は例年よりも偏西風が北寄りを流れ、暖気が日本列島を覆いそうです。
上空のチベット高気圧は例年より北東へ張り出し、太平洋高気圧は北西に張り出しが強くなるために、日本付近は温かい座布団の2枚重ね状態になり、全国的にかなり気温が高くなりそうです。
また、日本近海の海水温も高い状態が続き、南から湿った空気が流れて積乱雲が発達しやすく蒸し暑く雨が多い気候になりそうです。

こんな気象条件で最も危惧されるのは熱中症で、その主な病態は脱水です。
体の中の体液の割合は、新生児80%、子供65%、大人60% 高齢者約50%です。
体液には大切な役割があり、
1、酸素と栄養素を全身に届ける
2、体温調節をする
3、老廃物を排泄する
4、体の様々な機能を維持する・・・等々
体から体液が不足して脱水になると、これらの役割がうまく果たせなくなります。
脱水は、体液(水分と塩分)が減少した状態をいい、水分だけが失われることではなく、同時に塩分(ナトリウムやカリウム)なども失われます。
水分や食事が十分にとれない時、また発熱時には、下痢やおう吐などが続くと脱水になりやすくなります。

夏場は睡眠中にも大量の汗をかいており、特に熱帯夜(夜間の最低気温が25度以上)の日には、一晩で500ミリリットル以上の汗をかいていると言われます。
血液はドロドロ状態になり、真夏の夜に脳梗塞事故が多いのはこのためです。
就寝前にコップ1杯の水を飲み、夜中にも目が覚めたら水分補給を心がけてください。

また、朝食を欠食したまま出かけると、すでにそれだけで500ミリリットル以上の水分とミネラルが不足していてこれは立派な脱水状態です。
さらに低血糖の心配もあり、熱中症で倒れる方の多くが朝食欠損者であることもわかっています。
朝ご飯は抜かずにしっかりと食べてください。

水分補給のポイントです!

1、発汗による体重減少の70~80%の補給を目標。
気温の高い時には15~20分ごとに飲水休憩をとることによって、体温の上昇が抑えらる

2、1回200~250mの水分を1時間に2~4回
に分けて補給する

3、水の温度は5~15°Cが望ましい

4、食塩(0.1~0.2%)と糖分を含んだものが有効。
運動量が多いほど糖分を増やして、エネルギーを補給する。
特に1時間以上の運動をする場合には、4~8%程度の糖分を含んだものが疲労の予防に役立つ(糖分がないと塩分が吸収されない、又糖分が多すぎると胃の動きが止まるので注意)

5、体重減少が2%を越える場合は必ず食塩水(スポーツ飲料)を摂取

*コーヒーや紅茶、緑茶などの含カフェイン飲料やビール等のアルコール飲料は脱水を助長し、水分補給にはならないので要注意です!!!

執筆者 漢方食養生の林薬局 薬剤師 高田理恵

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