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インフルエンザ時に食べてはいけないものは???

A型インフルエンザが大変な猛威をふるっています。
現在流行っているインフルエンザの型は、2009に流行してパンデミックを起こした新型インフルエンザpdm09型で、ここ15年間はこの型が流行しなかったために、多くの人がこれに対する免疫を持っていないために、非常に感染力が増していると言われています。

今日のご質問:インフルエンザの時に食べてはいけないものはありますか?

発熱があり、寒気がする、節々が痛い、頭が痛いなどの時に、食べてはいけないもの
中医学の古典書、傷寒論の原文には、
生冷・・・生物や体を冷やすもの
粘滑・・・血液を粘らせるもの
肉麺・・・肉類や小麦
酒酪・・・酒と乳製品
五辛・・・香辛料や辛いもの
臭悪・・・独特な匂いと味をもつもの
は禁忌とされています

まず体を冷やすものには、生物と冷たい食品、そして甘いもの(砂糖類)があります
砂糖も実は体を冷やすんですよ!!!
甘いお菓子やジュースなどを飲むと、免疫細胞がウイルスと戦う気力を萎えさせてしまいます。
また、糖分は上気道粘膜の繊毛活動を弱め、痰を排泄しにくくなり、いつまでもウイルスが居座りやすくなります。

次に粘滑・・・血液を粘らせるものはズバリ油です!
植物油脂は、体に入ると酸化油となり、ウイルスを堰き止める関門である上気道粘膜を傷つけ炎症を起こします。
喉が痛い時に、炒め物や揚げ物、生クリームの入った食品などを食べると、唾も飲み込めなくなるほど痛みが増します

そして、肉類や麺類、小麦を使った食品ですね・・・こちらも炎症を助長する食品ですので、うどんやパスタよりもやはり、お米を炊いたお粥を召し上がってください

次にお酒と乳製品も体の中で余分な代謝産物である湿と炎症である熱を生み出し、余分な炎症で辛い症状を長引かせる原因になるので避けてください

五辛とは強い香辛料や激辛食品です・・・辛いカレーや、ニンニクたっぷりのスタミナラーメン、餃子などは風邪で弱った胃腸に負担をかけますし、炎症をさらに助長します

最後に臭悪・・・独特の臭いをもつものとして、納豆や塩辛、サバのへしこ等、普段は体に良いとされる発酵食品ですが、風邪の時は胃腸に負担がかかり、病気を長く留めるとされますので、ご注意ください

やはり感冒時の養生食はお粥が基本です
温かいお粥に小さじ1杯ほどのすりおろし生姜と大根おろしをたっぷり載せて召し上がってください。
そして布団をかぶって寝て汗をかく事ですっきりと回復してきます。

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