一覧に戻る

今から対策したい・・・夏の脳梗塞

今年の夏は例年よりも早く訪れて、酷暑の期間が長引きそうです。
昨今では気温30度以上の真夏日は5月からすでに出現し、10月の終わりまで、1年の半分が暑さに翻弄される気候になっています。

一昔前までは、脳梗塞は寒い冬に多い疾患でしたが、気候の変化により夏〜秋にかけての脳梗塞が多発しています。
原因は汗のかきすぎによる脱水傾向で、特に毎日毎日暑い日が長期間続く事で、夏の終わりに向けてどんどん血液がドロドロになる傾向があり、若い方でも油断できません。

夏の脳梗塞予防の第一段階として、暑熱順化できている事が大切です。
暑熱順化出来ていないと、汗腺のミネラル再取り込み機能がうまく働かず、塩分などの必要なミネラルが失われ、体温を十分に下げることが出来ないベタベタの汗をかき、さらに非常に疲れやすくなります。
1日15分〜30分程度の早歩きや自転車移動、湯船に浸かる入浴習慣で、塩分が少なくサラサラした粒子の細かい汗をかけるようにしておいてください。

さらに注意したいのが、夏の飲食物です。
甘い清涼飲料水やビールなどのアルコール飲料、アイスコーヒーなどはどれも効果的な水分補給にはなりません。
清涼飲料水には、血糖値を爆上がりさせる異性化糖が用いられており血液をドロドロにし、血管を傷つけます。
同様の理由で、アイスクリームやアイスキャンデー、かき氷、そして冷麦の麺つゆにも異性化糖が使用されているので注意が必要です。
また、アルコールやカフェインは脱水しますので、水分補給どころかさらに血液の流れを悪化させます。
カフェインが含まれていない麦茶や、ミネラルウォーターで水分補給してください。
また、梅干し、味噌汁、塩飴、昆布水、レモン水、青汁クエン酸水などで必要に応じ、ミネラルやクエン酸を補給しましょう。

酷暑は体にとって大変なストレスです。
さらに精神的なストレスなどが加わることで、血管に大きな負担がかかりますので、うまくストレスをかわしてください。

さらに、最近では歯周病菌が全身に巡り腸内細菌のバランスを悪化させ、血管をアタックしたり様々な箇所に炎症を作ることもわかってきました。
寝る前と起床時の丁寧な歯磨きも大切です!!!
薬局では歯周病菌を吸着し口腔内の清潔を保つサンゴくん歯磨きを推奨しています。

一覧に戻る