一覧に戻る

乳がんを防ぐ12の智慧シリーズ 6回目

血瘀体質

 

血瘀体質とは、血の流れの悪い体質を言います。

東洋医学では、がんを瘀血と考え、血瘀が進んで、塊を作った状態が瘀血です。

血の流れが悪い主な原因は、血中に糖分が多すぎて、赤血球が粘性と突起を持ってくっつき易くなっている事。

ストレスにより、気の流れが悪くなり、赤血球が重なりやすくなっている事等が挙げられます。

 

肩〜首筋が凝る、筋肉が硬い、体が硬く柔軟性がない、手足が冷たい、肩甲骨周りに圧痛点があり、抑えると痛気持ち良い。

などの症状は、乳がんに罹った方に数多く見られます。

以前、気滞の体質でお話しましたが、乳がんに罹りやすい方は、気を遣う方が多く、常に気が詰まる傾向にあるため、血の流れが悪く、又ストレスにより甘いものを欲しやすいので、血糖値の急上昇も起こしやすいようです。

 

ストレスがかかると、血小板の数と機能も高まり、血液を粘らせます。

がん細胞は、血小板を隠れ蓑にして免疫細胞の攻撃から逃れて転移しますので、血瘀の状態は転移を助けてしまいます。

 

乳がんの養生にファーストチョイスで用いる漢方には、免疫を高める薬草、ガンの分裂や炎症を抑える清熱解毒生薬の他に、血液をサラサラにして血瘀を改善する田七人参の10頭根と、気の詰まりを除くガジュツや青皮などの薬草も含まれており、総合的な養生が出来ます。

 

又、血瘀体質の改善には、足三里、合谷へのお灸がとてもよく、3ヶ月も養生されると血液の流れに大きな改善が見られるので、是非お手当てに取り入れて下さい。

一覧に戻る