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乳がん発病を防ぐ智恵 その11

乳がん治療と血栓症

乳がんの治療中に、特に気をつけて頂きたい事の1つに血栓症があります。
がん治療中に発症する脳卒中の約25%はトルソー症候群という病気の可能性があると言われています。

トルソー症候群はフランスの医師トルソーが発見した病気で、がん細胞が分泌するムチン、サイトカイン、組織因子、血液凝固因子の亢進が心房内に血栓を生じさせ、それが血流に乗って脳塞栓を起こすというものです。

簡単に言うと、がん細胞は血液ドロドロの状態が大好きで、血液を固まらせる血小板を隠れミノにして、リンパ球の見張りを逃れて転移を果たして行くと言われています。
血液ドロドロとは、血オ(血の流れが悪い)状態の事で、がんは中医学的にはオ血といわれているので、がんに罹った方は殆どの方が血オ状態と考えられます。

そして又、特に乳がんや卵巣がんなどのホルモンが関与するがんに、トルソー症候群は多い事がわかっています。これは、ピルの重大な副作用に血栓症がある事と、ピル服用中の方に、舌が青紫、歯茎が紫色、舌裏の舌下大静脈が怒張している、痔主が多い事からも頷けます。(すべてオ血の症状)

さらに、抗がん剤、放射線といった治療は、体内にフリーラジカルを産生させ、炎症を起こしやすく、オ血を作りやすい環境を増長してしまいます。
当店にご相談に来られた乳がんの方の中にも、治療中に脳梗塞を起こされた方がみえました。

こういった事故を防ぐ為には、治療中、そしてがんの養生中は血液サラサラ養生を心がける事が大切です。即ち、交感神経が緊張し続けるような怒り、不安、恐怖の感情を長続きさせない事、グルコーススパイクを防ぐ食事、炎症を起こす油を控える、手当てで冷えを取る、足をよく動かす、岩盤浴などで汗をかきすぎない、適切な水分補給、睡眠を十分にとる、解毒を促す、などです。

 

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