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コラーゲンは美容だけでなく、骨、血管、内臓など全身に必要なもの

健康寿命を伸ばす養生 第四話・・・コラーゲンを作ろう

皺や緩み弛みのない生き生きとした肌、艶々の髪、丈夫で弾力のある血管、骨、関節、内臓、腱、靭帯に至るまで、全身の細胞を形作っている大切なタンパク質がコラーゲン繊維です。
一般的に体重50キロ前後の方の体内には約3キロのコラーゲン繊維が存在していると言われています。コラーゲンは血液中を流れる赤血球や白血球などの細胞を除いたほぼ全ての細胞の支えとなっており、人体内の隅々にまで張り巡らされています。

前回ご紹介した糖化によりコラーゲン繊維が劣化すると、皮膚に弾力性がなくなり弛む、筋肉が落ちる、髪が細くパサパサになり、傷みやすくなるなどの、見た目の老化だけではなく、血管に弾力性がなくなり、動脈硬化が進む、血圧が上がる、臓器が硬くなり機能を失うために、消化や解毒の能力が低下する、胃腸や膀胱などの腑(内容物を溜める袋状のもの)が硬く縮み、少し食べても胃がもたれる、機能性ディスペプシア、慢性の便秘、頻尿に悩まされるなどの内臓の老化も同時に進行します。

コラーゲンの劣化は全身から若々しさを奪ってゆきます・・・何とも辛いですね(涙)
とは言っても、コラーゲンがたくさん含まれた食材というと、手羽先、鶏皮、牛すじ、豚足、魚の煮凝り、ゼラチン等、料理のレパートリーが少ない私にとっては食事から摂りにくい物ばかりです。

日常的にコラーゲンが不足している事が判っている私の場合は、補陰剤として不老長寿の妙薬と言われる燕窩(燕の巣)を摂る様にしています。

不老長寿の漢方生薬である燕窩(燕の巣)について

古来より中国では、燕の巣は不老長寿の仙薬として珍重されてきました。
漢方の古書には効能として、頻尿を止め、肺を潤し痰を化し、咳、血痰を止め虚労を改善する。腸をなめらかにして、胃を開く・・・等と記されています。

燕の巣には、天然E・G・F様物質、天然F・G・F様物質、シアル酸を有する良質の糖タンパク質などが有効成分として含まれる事が明らかになっています。

①天然E・G・F様物質とは?
人体内の表皮成長因子と同様な働きをするもので、
▼皮膚の形成とお肌のターンオーバーを促し菌など異物に対するバリアーを強化
▼健康な頭皮を作る
▼消化管、気管支、呼吸器の粘膜層の形成を促し、粘液を潤沢にする

②天然F・G・F様物質とは?
▼繊維芽細胞の増殖を促し、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸など真皮層を支える物質を産生する結果、皮膚、筋肉、血管、骨、臓器、腱、靭帯に弾力性としなやかさを与える
▼体が硬い人は血管も硬い・・・キレたコラーゲンが血栓を作るので、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓病の予防に働く

③シアル酸とは?
▼ローヤルゼリーの200倍ものシアル酸を含み、ウイルスや細菌感染の防御、免疫、神経の発育を促す
▼体内でマイナスイオンとして存在し、血液をサラサラにするなど、還元体質をもたらす
▼インスリンの細胞へのブドウ糖の取り込みを促進し、血糖値の上昇を防ぎ、糖化も予防する
▼性ホルモンにも関与し、子宝、更年期症状の緩和に寄与

執筆者 漢方食養生の林薬局 薬剤師 高田理恵

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