ストレスが多い人が膵臓がんになりやすいって本当???
2025年01月10日
今日のテーマは、愛知県名古屋市の方からいただいたご質問!!
ストレスが多い人が膵臓がんになりやすいって本当?
についてお話ししてゆきます。
結論から行くと本当と言えると思います。
まず慢性的にストレスを感んじている生活を送っていると、膵臓がんだけでなく、どこの部位でも発がんしやすくなります。
それはストレス状態にあると、それに打ち勝とうとして免疫細胞の中の好中球・・・これはバイ菌を殺したりする細胞ですが・・・これが増えて、その武器である活性酸素がばら撒かれるために、身体中に慢性的な炎症が起きます。
実はこの慢性炎症が発がんに加担して、10年〜15年とこんな状態が続くと発がんにつながってゆくわけです。
それでは、特にストレスが多い人に膵臓がんが多いというのは何故でしょうか?
1つ目は・・・ストレスが多いと無性に甘いものを欲してしまう事です。
甘いおやつやチョコレート、ジュースなどは口腔粘膜から一気に吸収されて血糖値が急上昇します。
それに伴って膵臓は大急ぎでインスリンを分泌して上がりすぎた血糖を処理しなくてはなりません。
この繰り返しで、膵臓は重労働を強いられ大変に疲弊し、膵臓自体に慢性炎症が生じてゆきます。
2つ目は・・・ストレスが多い人の特徴にドカ食い、早食いがあります。
本来よく噛んで食べることで、唾液中のアミラーゼがご飯などの澱粉を麦芽等に分解して口腔と胃では吸収されずに小腸までゆき、小腸でマルターぜという酵素が出てゆっくりとブドウ糖となり穏やかに血糖が上がってゆくのですが、早食い、ドカ食いで唾液のアミラーゼの恩恵を受けられずに大量の澱粉が送り込まれてくると、膵臓は慌てて膵液を出して分解せねばなりません。
この時、膵液にはアミラーゼだけでなく、タンパク質を分解するプロテアーゼや脂肪を分解するリパーゼも含まれていて、このプロテアーゼがタンパク質で出来ている自分の膵臓をも傷つけて炎症を起こしてゆきます。
3つ目は・・・ストレスが多いとスタミナをつけたいと思って油たっぷりのラーメンや肉、トンカツや天ぷらなどの揚げ物を食べがちになります。
これは油脂を摂ることで、脳の快楽系が刺激されて幸福感が得られるためで、始末の悪いことに依存性があり、油ものを摂れば摂るほどさらに食べたくなるという悪循環にハマります。
実は唾液には脂肪を分解するリパーゼも含まれているのですが、ラーメンとか揚げ物とかは、口の中で30回とか噛むことが難しい食べもので、するすると入ったりゴックンと飲み込んでしまいますよね?
これがいけないんですよ〜〜〜
実は胃で分解されるのは唯一タンパク質なのですが、そのタンパク質の周りにたっぷりの油がついているとなかなか消化できず、またまた膵臓は重労働を強いれれて膵液をたくさん送り込まねばなりません。
そして過剰な膵液が自分自身を傷つけてしまうという悲しい自体が生じます!
膵臓が傷つけられると血中にアミラーゼが溶け出してきます。
急性膵炎や膵臓がんの指標に血中アミラーゼ濃度の上昇を調べられるのはそのためなんですね。
肝臓、胆管、胆嚢、膵臓、十二指腸などは油の通り道とも言われます。
ですので、健康に良いと思ってオリーブ油やアマニ油をたっぷりとかけて食べるような食生活も、これらの消化器がんの大きな原因になりますので注意してください!!!
このように、ストレスが多いとそれに対抗するためにエネルギーを早急に補給せねば・・・という力が働いて、立ち食い、ながら食い、早食い、ドカ食い、即エネルギーの甘いもの食い、ストレス緩和の油もの食い・・・という異常な食行動に走りがちになります。
そして、それらの食物を処理せねばならないのが、たった12センチほどの小さな小さな臓器である膵臓なんです!!!
ですから、膵臓を疲れさせず、膵臓がんを防ぐためには、甘いもの、油が含まれる食品を控えて、ご飯、具沢山の味噌汁、お魚や大豆などのおかずを中心にした、日本古来の和食を、1口30回ほどよく噛んで、たっぷりと唾液を混ぜ合わせてから飲み込むという習慣を身につけてくださいね!!!
そしてこの食生活を実行すると、イライラがなくなりストレスも非常に受けにくくなりますよ!!
是非実行なさってください!
YouTubeでもわかりやすく説明していますので、こちらも併せてご覧ください
1つお知らせです!
毎月、どなたでもご参加いただける無料のリモート養生教室を開催しています。
季節の病と薬局店頭でのご質問などを詳しくお話ししています。
今月は1月23日木曜日の午後7時半〜9時と1月25日土曜日の午前10時半〜12時で、いずれも同じお話しです。
お時間ありましたら、是非お友達もお誘い合わせの上、ズームにお入りください。
顔出し顔消しも自由です!
それでは今日はこの辺で
皆様ごきげんよう!お健やかに〜〜〜
前へ