LDLコレステロールは悪玉ではなく命を守る神様だった!!!
2025年08月07日
健康診断で悪玉コレステロールが高いと言われ、悩んでおられる方はとても多いと思います。
今の日本の基準では、120以上で脂質代謝異常と言われ、140以上あるとコレステロールを下げる薬を勧められるケースが多いです。
そうなると閉経前後の女性のほとんどがこれに当てはまってしまい、一旦薬が始まると特別な理由がない限りほぼ一生お薬を飲み続けることになります。
“悪玉コレステロール“といういかにも悪そうな名前を付けられてしまったLDLコレステロールですが、実は私達の命を守ってくれるとても重要な働きをしています。
1、60兆個る細胞の細胞膜を作っている原料で、これには血管の細胞も各臓器の細胞も脳細胞も全て含まれます。
その結果それぞれのパーツが自分の役割を果たせる事が出来、感染を防いだり、発がんを防ぐ事も担っています。
2、1000億個の脳神経細胞の脂肪膜を構成しており、これは神経細胞の伝達をスパークさせない絶縁体の働きをしています。
この絶縁体が不足したり溶かされたりすると、痛み、自律神経の不調、記憶障害、集中力の低下、脳活動の低下、認知などが誘発されます。
3、傷んだ細胞を修復してくれる働きを持ちます。
女性は閉経すると女性ホルモンが低下し、今まで女性ホルモンによって守られていた血管のしなやかさを失います。
そのような不具合から血管の損傷を防いだり、傷んだ箇所を修復するためにLDLコレステロールが増えていると考えられます。
4、ストレスから身を守る副腎皮質ホルモン、生命力を強化する男性ホルモン、女性ホルモンを作る原料になります
5、消化液(胆汁)の原料でもあるので、不足により油物の消化力が低下します
6、免疫力を強化するビタミンDの原料です
まさに命を守る神様のようなLDLコレステロールなのに、これを無理やり下げるのは生命力を削ぐようなものだと私は考えています。
最近では
1、LDLコレステロールが高い方が死亡率が低い
2、高齢者の心筋梗塞などの血管疾患とLDLコレステロールとの相関関係は無い
3、LDLコレステロールが低い方が発がん率も高く、むしろ死亡率が上がる
4、女性が閉経以降LDLコレステロールが上がるのは正常の生理現象である
事などがわかっています。
欧米では2015年から、コレステロールに対する食事摂取制限も撤廃されています。
これは、食事からのコレステロール摂取のいかんにかかわらずコレステロールの8割以上が必要に応じて肝臓で合成されるためです。
そのため、基準値は190とされており、それを上回る場合は遺伝病(家族性高コレステロール血症)がないかどうか、一度頸動脈エコーを受けると良いとされています。
コレステロールの低下薬であるスタチン系のお薬は
1、血管を守っているHDLコレステロールもLDLコレステロールも下げる
2、横紋筋融解症を起こし、筋障害を起こす
3、血糖値、HbA1cを上昇させ、糖尿病の発症率を1.7倍上げる
4、肝機能に負担をかける
5、出血性の脳卒中が増加する
6、認知症、記憶力、集中力の低下、鬱、睡眠障害を誘発する
7、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の発症が10〜100倍増加する
などの副作用も指摘されています。
以上の事からLDLが190以上ある時は
1、頸動脈エコーを受けてみる
2、中性脂肪が質の悪いVLDL(血管に沈着し動脈硬化を促す)を増やすので、血糖値スパイクを起こす甘いものを控える
3、植物油が体内で酸化されて生じるアルデヒドが酸化LDLを作り血管を傷つけるので、植物油を極力控える
特に2、3を網羅するケーキ、アイスクリーム、ホイップクリーム、菓子パン、甘いジュース、ポテトチップスなどの揚げ菓子、揚げ物、炒め物を控える
4、食後に10分程度早歩きする・・・運動はHDLを上げる
5、タンポポ茶や田七人参製剤で瘀血を解毒する
などの養生をまず取り入れて良い食生活習慣を自分のものにしてしまいましょう!!!