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食べても食べても太る事が出来ないのは?

お客様からのご質問
かなりの痩せ形で、筋肉が少ない状態です。
一生懸命にタンパク質を摂っていますが、少しも体重が増えません。
こんな時の食養生を教えてください!

お答え
食べても食べても太ることが出来ない方の体では、糖新生が起きている可能性があります。
糖新生はエネルギーが足りないために、自分の筋肉や脂肪からエネルギーを産生させようとする働きなので、筋肉と脂肪が剥られてどんどんと痩せて行きます。
多くの場合、食事の仕方や内容に問題があります。

1、一般的に太りやすいと言われるバナナなどの果物、菓子パン、甘いおやつなどを食べる・・・これらの食べ物は血糖値を一気に上げてインスリンを放出する結果、一気に血糖値が下がる・・・血糖値を回復させるために、グルカゴン、さらにはコルチゾールが放出される・・・これによって筋肉や脂肪からエネルギーを産生する指令が行く・・・その結果筋肉と脂肪が減って体重が落ちる・・・これが糖新生です。
このように血糖値スパイクを起こしやすい、ブドウ糖、果糖、液糖など(甘いもの、果物、清涼飲料水、植物油脂)を摂らないよう注意してください。

2、逆に、血糖値上昇の原因になる炭水化物を制限すると、摂ったタンパク質や脂質からエネルギー産生するために、本来なら筋肉、内臓、血液、骨などを作るはずのタンパク質がエネルギー産生に回されてしまい、ちっとも体重が増えない・・・という現象が起こります。
タンパク質をしっかり摂って、ご飯も同時に摂ることが大切です。
朝、昼であれば茶碗に軽く1杯、夜であれば茶碗に半分くらいの量を必ず摂ってください。

糖新生が起こって太る事ができない方の食養生は、日本古来の和食と一日頻回食(5〜7回)です。
ご飯と味噌汁、納豆、魚、野菜などのメニューを1日3回食べて頂く他に、小さなゴルフボール大のおにぎりを作り、10時と3時に一口30回噛んで食べてください。
おにぎりには、しらす、鮭、刻みワカメ、鰹、梅などバリエーションを持たせると良いです。
糖新生の代謝経路が改善されるには3〜6ヶ月の養生が必要なので、諦めずに気を長く持って養生なさってください!

また、どうしても血糖値が急上昇してしまうような食品を食べてしまった時は、すぐに特殊乳酸菌ルコス(180粒入り 12,960円)を摂ると血糖値の急な立ち上がりを抑制する事ができます。
1日に何度も血糖値スパイクを起こすような体質(食後に異常に眠くなるのが目安)の方は毎食前にルコスを取り入れるのがお勧めになります。
血糖値スパイクは、動脈硬化、慢性炎症などあらゆる疾患の温床となるので、1日も早く改善する事が大切です!!!

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