一覧に戻る

歯の治療中に骨粗鬆症のお薬が使えないのはどうしてですか?

Q:整形で骨粗鬆症のお薬が出されたのですが、歯の治療予定がある場合には服用しないで!と言われました。
定期的に歯科にかかっていますが、何故歯の治療中に骨粗鬆症のお薬を飲んではいけないのですか?

A:それは顎骨壊死の危険性が高まるためです。

病院で出る骨粗鬆症の治療薬としては、骨吸収抑制剤といって骨が壊されるのを防ぐ製剤と、骨形成促進剤・・・骨にカルシウムを沈着させるものとがありますが、一部の骨吸収抑制剤・・・ビスフォネート製剤やデノスマブのように破骨細胞に作用して骨の新陳代謝を抑制するようなものでは、いつまでも骨が壊されずに古くなって行きます。古くなった骨は脆く細菌感染しやすく炎症を起こしやすくなります。
ただ、歯を除いた全身の骨は内部にあり、外部との隔たりがあるので滅多に細菌感染は起こりませんが、口腔内はいわばバイ菌の巣のような場所なので、脆くなった歯であれば容易に感染しやすく顎骨壊死を起こしやすい条件を作ります。
また、骨粗鬆症がある方は歯も脆く、虫歯や歯周病を生じやすいために、歯の治療や抜歯せざるを得ないような状況を想定するなら、治療の3ヶ月前までに骨吸収薬を断薬しておくのが理想ですが、これらのお薬は一度使い始めると、急に中止するのは骨折を招きやすく断薬しずらい使い勝手の悪さがあります。ですので、歯の治療予定等がございましたら、その他の方法での骨粗鬆症対策が良いかと思います。
薬局では、骨粗鬆症対策として幾つかのアイテムをご用意しています。
1、サンゴカルシウム製剤・寝る前に1包飲めば良い粉状のものです 60包 11,880円
2、ワカサプリD・カルシウムの骨への取り込みを促し、骨形成を高める働きで1日に1〜2カプセル食後に服用 ビタミンDの吸収を高めるためにサーモンオイルが使われています。オメガ−3系の量としては問題ありません。 60粒 2,484円
3、Wリンクル・・プラセンタ製剤でタンパク同化作用(アミノ酸を自分の骨や血肉に変える働きを強化)毎食後1球 90球 4,104円
4、燕の巣・・骨の鉄骨に当たるものがコラーゲンで、コンクリートに当たるものがカルシウムです。 燕の巣には体内でコラーゲンを作る成分が豊富に含まれています。
粉で、飲み物に溶かすタイプ (30包 11,880円)とフィッシュコラーゲンとビタミンCをん含んだ美味しいゼリースティック (30本 5,940円)がお勧めです。
5、骨粗鬆症で骨の痛みがある場合には、骨砕補という漢方養生食品があります。
このように薬局でお勧めするものは、骨の破壊を阻止するのではなく、骨へのカルシウム沈着を高め、骨を養う安全性の高いものになりますので、歯の治療中でも問題なく安心して飲んでいただく事が出来ます。

一覧に戻る