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秋の養生

あれだけ蒸し暑い日が続きましたが、季節は確実に秋を迎えているようです。

朝晩が涼しく、乾燥した冷たい風が吹く日が増えてきましたね。

例年ならこの季節は、夏場の汗のかきすぎによる津液の消耗を補う養生をしますが、今年は殊の外湿気が多かったため、体に中に湿熱を溜める疾患が多発しましたので、同時に湿熱解毒の養生も必要になります。

 

津液の消耗(体を潤す体液が不足した脱水傾向の状態)による体の乾燥と、湿熱(体に湿気と熱が篭る)により打撃を受けるのは肺と大腸です。

具体的には、鼻水、鼻炎、喘息、気管支や喉の炎症、咳や痰など肺の症状が増えてきます。

春先のアレルギーが、解毒されない物質の増加によるオーバーフロー状態によるものだとすると、秋のアレルギーは、夏の疲れによる体力消耗により、粘膜が潤いをなくして炎症を起こしやすい状態によるアレルギーと考えられます。

又、肌荒れ、湿疹、ヘルペス、帯状疱疹、化膿性の炎症やできものも今年は特に目立ちますね。

お通じや尿の出は大丈夫でしょうか?

解毒の出口をしっかりと作って上げる事、炎症を抑えて粘膜を整えて上げる事が2つのポイントになります。

 

1、油脂で詰まりやすいリンパ管の大掃除

細胞から吐き出された老廃物や二酸化炭素などの不要なガスを洗い流すのがリンパ管です。

リンパ管がドロドロに汚れやすいのは油脂と甘いものの取りすぎです。

現在、皮膚にトラブルがある方は、揚げ物や炒め物、動物性脂肪、乳製品、スイーツやジュースを控え、タンポポ茶や切り干し大根茶で解毒をはかりましょう。

 

2、ネバネバ物質で粘膜を強化し、炎症を冷ます

粘膜や皮膚の炎症を速やかに冷ますのは笹が古来から用いられています。

そのほかに、里芋、レンコン、長芋、オクラ、もろへいや、めかぶ、とろろ昆布、なめこなどのネバネバ食品も、粘膜に潤いをもたらします。

食前にめかぶ茶を1杯飲むと、血糖値の急な立ち上がりも抑える事が出来てお勧めです。

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