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60歳超えたら、控えたい事

還暦を越えると自分の老いを意識するようになりますが、やってはいけない事、やると逆効果になる事がいくつかあるのでご紹介します。

 

1、糖質制限ダイエット

女性は閉経を境に、男性も50歳くらいから基礎代謝が落ちてお腹周りに肉がつき始めますが、無理なダイエットは禁物です。

極端な糖質制限でダイエットしようとすると、脂肪よりも先に筋肉が落ちてしまいます。

その結果、歩くことも難儀になり転倒するリスクが高まります。

筋肉は食事から摂取した糖を溜め込む働きがあるので、筋肉量が減るとその機能も衰え血糖値が乱高下しやすくなり、血管に大きな負担がかかって動脈硬化が進み、心臓病や脳卒中のリスクが高まります。

足腰に力が入りにくい、胃下垂、脱肛、子宮脱、尿漏れ、嚥下困難、胃酸の逆流などは全て筋力低下が原因で、低血糖により起こります。

毎食最低でも子供茶碗1杯程度のご飯は召し上がってください。

40〜70代の方9万人を対象に行われた追跡試験で、60代のBMIは男性で26%、女性で23%のいわゆる小太りな方が最も死亡リスクが低いことがわかっています。

 

2、コレステロールの下げすぎ

女性はそもそも閉経するとコレステロールが上昇する仕組みになっています。

コレステロールは目の敵のようにされますが、血管や細胞を守ったり、必要なホルモンの原料であったりしますので、不足すると非常に血管が脆くなりますし、ストレスにも弱くなります。

女性ホルモンには、血管を守る働きがあるのですが、閉経に伴い女性ホルモンが減少するためにその代替えとしてコレステロールが増えているわけです。

従ってスリムな女性でもコレステロールは上昇しますし、食養生していても上がります。

卵を食べすぎるとコレステロールが上がるという因果関係もなく、実はあまり食事とは関係ありません。

女性が長生きしているのはコレステロールが血管を守っている証拠とも言えますので、薬による下げすぎに注意が必要です。

コレステロールを下げる薬は筋肉を溶かしたり、心筋の力を緩めますので、コルマータQ10でポンプ力を保つ工夫も必要になります。

尚、中性脂肪は、お菓子の間食などを減らすだけで簡単にさがってきます。

 

3、血圧の下げすぎ

歳とともに血圧が上がるのは、血管が硬く伸縮が悪くなってくるために、圧を上げて脳へ血液を送ろうとする自然な仕組みです。無理やり血圧を下げようとすると脳の血流が不足し、脳卒中、認知症、めまい、転倒などの危険が高まります。

日本脳卒中学会が降圧剤を服用している4万人を対象に6年間追跡調査した結果、血圧が180以上のグループで降圧剤を長期的に服用していた人の脳梗塞による死亡率は使用していなかった人に比べ約5倍高かった事が報告されています。

血圧は15分程度のウォーキングやストレッチで自然にコントロールし、循環元などの漢方で血管の大掃除を図りましょう。

 

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