コロナ渦に急増している動悸と不安発作
2021年04月10日
皆様こんにちは!
コロナが騒がれ出して早くも1年があっという間に過ぎましたが、依然として解決にむかっていない状況で、心も体もくたびれきってしまいましたね(涙)
自由に出歩けないストレスに加え、職を失ってしまわれた方は本当に深刻です。
テレワーク等で新しいやり方に適応できている方はまだ幸せですよね。
向かうものや方向性が決まればストレスも解消しますが、状況が変わらず悶々としているうちは、ストレスが次第に体を蝕みますので、1日も早く皆様にとって新しく快適な暮らしが始まりますよう、心からお祈り申し上げます。
ここのところ、急激に増えてきたご相談は動悸、息切れ、不安感です。
動悸は、狭心症や心筋梗塞、心不全、心臓弁膜症などの重大な心疾患や、甲状腺機能の亢進、貧血、血糖値スパイク、服用中のお薬の副作用等でも起きる症状ですので、まずは検査される事をお勧めします。
特に、突然に1分間の脈が100以上になったり、あるいは40以下になったりするような場合はすぐに受診してください。
動悸は、激しい運動をした後や、緊張している時には誰もが経験しますが、ここのところご相談に多い動悸は次のような特徴があるものです。
①特に目の前に強い緊張があるわけではないのに、安静にしているときにドクンドクンと脈を感じたり、一瞬脈が飛んだ感じがわかるなどの違和感があり、何となく息苦しく不安な気持ちになる!
②布団に入って眠ろうと思うと、動悸が始まって不安になって眠れない
③動悸があっても深呼吸すると治ったり、何かに夢中になっている時は動悸がない。
以上の①〜③はズバリ、ストレスが続いているときに起こる動悸です。
それも長く続くストレス、思うようにならないストレス、状況に振り回されているストレス、先行き不安を伴うストレスなどがあり、熟睡できていなかったり、十分に栄養が摂れていない状況、あるいは更年期等のホルモンのバランスの変化と重なる・・・などのいくつかの条件が複合すると起こりやすくなります。
心理的なストレスがあると、それが脳に影響を与えて、血管に一過性の痙攣が生じるとき、動悸を感じます。
もっと平たく言うと、疲れると足が攣ったり、目を酷使すると瞼が痙攣するのと同じで、ストレスによる脳の消耗が痙攣を引き起こすと考えていただくと良いかと思います。
このような時は、まずは脳をしっかりと栄養してあげることが大切です。
食養生としては、大豆食品と青魚を1日1回は気をつけて食べましょう。
大豆食品には脳細胞を栄養とする物質がたくさん含まれています。
また、オメガ3系の油は脳の細胞膜内の酸化を防ぐ働きがあります。
腸内でオメガ3系の油を作ってくれる青菜も積極的に摂ってくださいね。
漢方では、脳の細胞膜の原料となるホスファチジルセリンや、脳の血流量を増やすイチョウ葉エキスなどを含んだ方剤がお勧めになります。
青魚を食事から摂取しにくい方には、活性DHAアルガトリウムなどのサプリメント
を利用するのも良いかと思います。
また、たくさんの野菜から抽出された植物力スープは、腸の環境を整える事によって脳の働きを改善し、ストレスに強い脳を作りますので、養生に取り入れられると良いかと思います。
精神ストレスから始まる動悸の場合、まずは脳を養い脳の疲れを取ることが基本の養生になりますが、気血の不足、陰液の不足、水分代謝の不具合等の体質的な問題も動悸を起こす原因になります。
併せてチェックしてアドバイスさせて頂きますので、是非ご相談ください。