乳がん発病を防ぐ12の智慧 7回目
2019年07月05日
乳がんを防ぐ12の智慧シリーズ7回目 痰湿体質
乳がんを発症しやすい体質のもう一つに、痰湿というものがあります。
この体質の方は、寒がりの上に暑がりでもあり、体に余分な水が停滞して浮腫や重だるさを感じやすいタイプです。
元気がなく、色白で疲れやすく、少し動いただけで息が上がり、汗をかきやすい、手汗でベタベタする、目眩、息切れ、動悸なども起こしやすく、拡張期血圧(下の血圧)も高めです。
どちらかというと、体を動かす事が嫌いで、じっと座ってばかりいると代謝が悪くなり、上記の症状の傾向が強く出ます。
そしてまた、梅雨時や、台風の接近前に体調を崩しやすいのも特徴です。
乳がんと大腸がんは遺伝しやすいと言いますが、この2つのがんは、食事による影響が大きく、同じものを口にする事が大きな原因になります。
そして、この痰湿体質を作る食事は、乳製品、動物性の脂肪の多い食事、油脂と糖分をたっぷり含んだスイーツ、体を冷やす果物の摂りすぎなどが原因になります。
これらの食事は代謝にいくつもの経路を要し、胃腸に負担がかかりやすい上、カロリーが高くて脂肪組織に蓄積され易く、食物中のホルモン剤や化学薬品も同時に蓄積され、長年かけて炎症を起こして行きます。
家族が乳がんにかかり、自分も痰湿体質の心当たりがある方は、痰湿解毒の養生をお勧めいたします。
又、食生活習慣を改善し、こまめに体を動かして行く事も大切です。
この体質の方にお勧めするのは、乾物食品の利用です。
切り干し大根、干し椎茸、湯葉、乾燥わかめ、高野豆腐、寒天、春雨などの乾物は湿毒を吸収して排泄する働きがあります。
また、油物を食べた時は、必ず大根おろしを添えて、油の代謝を高める養生をなさってください