膵臓を労わる養生
2023年01月13日
膵臓を労わる養生で膵臓がんを防ごう
膵臓は、みぞおちの下の胃の裏側に位置する長さ14センチ程度のオタマジャクシのような形をした臓器で、血糖を調整するインスリンや、消化液(膵液)を分泌しています。
膵臓がんが早期に発見されにくいのは、自覚症状が殆どないか、胃炎や十二指腸潰瘍などにマスクされて、そちらの検査ばかりで膵臓を見逃している事が多いためです。
日本では、血糖の方は内分泌科、胃腸の症状の方は消化器科が別々で診るために、両方の働きを持つ膵臓の全体像が掴みにくいのも原因の一つです。
膵臓がんの危険因子として
1、遺伝的要素・・・親や兄弟に膵臓がんを発症した人が1人だと4.5倍、2人だと6.4倍、3人だと32倍と遺伝要素が関与する事がわかっています。
2、肥満・・・生活習慣病との関わりが強く、BMIが30以上の肥満ではリスクが1.4倍になります。
3、慢性膵炎・・・膵臓に慢性炎症が起きるライフスタイルが続くとがん化する仕組みがわかっています。
4、糖尿病・・・糖尿病の発症から1年未満では膵臓がんのリスクが5.4倍とされ、治療中に急に悪化した場合は膵臓の異常にも注意が必要です。
5、喫煙・・・膵臓がんは喫煙本数と期間に比例してリスクが増加します
6、大量飲酒・・・1日のアルコール摂取が女性で20グラム以上、男性で40グラム以上(日本酒一合で21グラム、ビール350mlで14グラム)
7、ストレス・・・よく膵臓がんはストレスが強い方がなりやすいと言われますが、ストレスにより交感神経が緊張すると、膵臓に炎症を起こしやすい事と、ストレスがあると甘いものやお酒に走りやすく、その結果起きる血糖値スパイクが膵臓に炎症を起こす事がわかっています。
上記の危険因子が1つでもあった方は、膵臓の検査に特化した膵臓ドックを一度受けてみられる事をお勧めします。
早期発見による初期の膵臓がんの治癒率はとても高くなっています。
又、今のところ異常がない方は1〜7の危険因子を遠ざける事が即、膵臓を守る養生につながります。
ポイントとしては、
1、ストレスをタバコや飲食で晴らすのではなく、体を動かす事で発散する
2、血糖値スパイクを起こさない・・・早食い、ムラ食い、ドカメシ食い、空腹時のジュースや甘い物を避けて、食事の順番に気をつける(野菜ファースト、ミドルはタンパク質で炭水化物ラスト)
すでに血糖値スパイクの傾向がある方は食前のルコス(特殊乳酸菌)などで養生ください
3、遺伝的要因がある方は、1、2の養生の他に、1年に1度3ヶ月間の紫霊芝など清熱解毒食品で養生ください