健康寿命を伸ばす養生(5)体液を弱アルカリに保とう
2024年05月08日
pH値(ペーハー値)とは水の性質を示す単位で溶液中に含まれる水素イオン濃度の値です。
pH7より大きいとアルカリ性、小さいと酸性で人の体液・・・血液、唾液、尿などはPH7.35~7.45(平均7.4)の弱アルカリに保たれています。
pHが7.35より小さくなると、血圧低下、頭痛、不整脈、呼吸の乱れなどの不具合
pHが7.45より大きくなると、痺れ、痙攣、発汗、意識障害などが起こりやすく、範囲内に保たれている事が重要です。
とは言っても、酸性食品、アルカリ食品にすぐに影響されるわけではなく、血液が酸性に傾くと副甲状腺ホルモンが刺激され骨からカルシウムが血液中に溶け出してpHを保つように調整されています。
この調整が効かなくなるほどの食事の偏り、酸性食品の摂りすぎ、ストレス、睡眠不足、酒やタバコのやり過ぎなどがあると、体液が酸性に傾き、体の恒常性が低下します。
現代人はストレスが多く、食生活が偏っている方も多いと言われます。
ストレスが多い場合、ジュースや甘いお菓子、丼物や麺類などすぐにエネルギー源になる炭水化物8割の食事に偏りやすくなります。
これらの糖類や、炭水化物、肉、乳製品などは血液を酸性に傾けやすいので、通常は味噌汁、梅干し、海藻、納豆、野菜、フルーツなどのアルカリ食品を合わせてバランスが取れていれば大丈夫ですが、それがなされていないと影響が出てきます。
血液が酸性に傾くと
1、精神的にイライラしてキレやすくなる
2、細菌、ウイルスが繁殖しやすい環境となり感染症にかかりやすい
3、白血球の働きが鈍くなり免疫力が低下し、感染症の他にがんにも罹りやすくなる
4、体が怠くて疲れやすい
5、腸の免疫が低下し、リーキーガット症候群を起こしやすく、アレルギー症状を起こしやすくなる
6、皮膚の保水が保たれず、肌がパサパサに乾燥しやすくなる
7、尿酸が排泄されにくくなる
8、抗がん剤など、薬の効き目が低下する・・・などがあります。
対策として
1日1個の梅干し、野菜や海藻などの具沢山の味噌汁やスープ、厚揚げや納豆をタンパク源として摂る、麺類、丼物よりも定食を選ぶなどを心がけてください。
食事でバランスが取れていないと、骨からカルシウムが溶け出してpHを保とうとするために、どんどん骨がスカスカになり骨粗鬆症を招きます。
骨粗鬆症を防ぐためにも、体液のアルカリ化を実現するためにも寝る前1袋の“さんごくんカルシウム“(18包 3,780円)をお勧めいたします。