がんの養生にビタミンC &D
2024年01月11日
何故ビタミンC、Dをお勧めしたいか?!
◉ビタミンC
ビタミンCは水溶性のビタミンで主な働きは抗酸化作用であることは、誰もがご存知であると思います。
犬や牛など他の生物は体内でビタミンCを合成出来ますが、人はそれが出来ないために、食物から摂取する必要があります。
私達は、毎日酸素を吸って生きていますが、その中の数%の酸素により酸化が進み老化してゆきます。
ビタミンCは体にできた酸化物質を還元して浄化してくれる働きがあるので、老化と病気を予防する救世主となります。
特に、毎日の食事から摂った食べ物から、皮膚、筋肉、血液、臓器、骨、胆汁などの消化液などを作ってゆく過程にも多くの酸化反応が行われていて、生命活動を営むだけで大量の活性酸素を生じます。
この活性酸素を減らし、体の作り替えを進めるためにビタミンCは大きく貢献しています。
もしもビタミンCが不足していると
1、解毒がうまく行かずに、体が汚れ疲れやすくなる
2、コレステロールから胆汁酸を作る働きが衰え、消化吸収が低下する
3、コラーゲンなどの生成が低下し、血管が脆くなる、筋肉が萎えて垂れる、臓器の弾力性がなくなり働きが低下する
などのトラブルが生じてきます。
また、細菌やウイルスをやっつけたり、体の中に出来たがん細胞をやっつける武器は活性酸素で、これらが増えることにより慢性炎症が助長されてさらに酸化と老化が進むのを抑えてくれるのもビタミンCの大きな働きです。
ビタミンCは1日1000〜2000mg摂るのが良いとされ、1日量を3度の食事後に分割して摂るのがお勧めです。
薬局では、1包にビタミンCが2000mg入ったワカサプリ(30包入り 3,240円)を置いています!
◉ビタミンD
次に、日本人の9割に不足が見られると言われるビタミンがビタミンDです。
ビタミンDはカルシウムの吸収率を上げたり、骨を丈夫にするビタミンとの認識が高いですが、実は最近になって腸内免疫を深く関わりがあることがわかってきました。
腸内にはたくさんの種類の細菌が住み着いていて、
1、体の慢性炎症を防ぐ短鎖脂肪を作る菌類
2、免疫力を上げる菌類
3、アレルギー反応を抑制する菌類
4、肥満を防ぐ菌類
5、脳の神経伝達物質を作る菌類
6、ビタミンを合成する菌類・・・等々
腸内細菌の多様性が高いほど、体の恒常性が維持され病気になりにくいと言われています。
この腸内細菌の多様性ですが、ビタミンDの血中濃度が高い人ほど多様性度が高く健康であることが報告されています。
例えば、糖尿、がん、潰瘍性大腸炎の方などでは、腸内細菌の多様性度が低く、ビタミンDの濃度がとても低い事がわかっています。
さらに、ビタミンDが不足すると、腸粘膜の隙間(タイトジャンクション)が開きすぎてフィルター機能が甘くなり、様々な異物、未消化のタンパク質、花粉、ウイルス、細菌なども通してしまうために、アレルギー反応を起こしやすくなります。
今年の春、花粉の大量飛散が予測されますので、花粉症やアレルギー、喘息、お腹のトラブルなどがある方は、体内のビタミンD濃度を高める事で、発症を防いだり緩和することが可能です。
これには高濃度のビタミンDが必要で、お勧めの量は1日2000IU(50μg)から4000IU(100μg)・・・この量であれば過剰症による副作用の心配はありません。
薬局では1粒1000IU(25μg)のビタミンDワカサプリ(60粒入り 2,484円)を提供しています。