味覚異常
2019年11月07日
味覚異常
物を食べたわけでもないのに、口の中に味を感じる時があります。
そんな時は五臓の働きが低下していたり、病邪が入っていたりする事が多いので、それぞれの状況と養生を解説してみたいと思います。
①口が苦い
日常よく遭遇するのが、口の中の苦味です。
少陽胆経に邪気が侵入し、熱化して胆汁が上昇した時、口に苦味を感じます。
具体的には、風邪の邪が入った時で、寒気がしたり熱感があったり、喉の痛み、頭痛、目眩、吐き気、イライラなどを伴う事が多いです。
②口が甘くネバネバする
甘い物や油を使った料理、味の濃い料理を食べ過ぎて胃腸を傷めると、口の中がやたらと粘っこく、しつこい感じがします。
口内炎を伴いやすく、やたらと食欲が増す事も多いです。
こんな時は脾胃の働きが落ちて、痰湿が生じやすく湿熱となります。
又、口の中がやたらと水っぽく透明の唾液がダラダラと出るような場合は脾胃が冷えています。
③口が酸っぱい
酸味は肝の代表味で、肝熱が生じたり、暴飲暴食による消化不良を起こした時も口の中が酸っぱ味を帯びます。
ストレスが長引いて、肝が熱を持ち脾胃を傷めると、口酸が現れますので、原因となるストレスを解決する事が最も大切です。
笹には副交感神経を優位にさせ、炎症を抑える、リラックスさせる、熟睡出来る働きがあり、吐き気や痛みを伴う胃腸症状を和らげくちの酸っぱさを改善します。
④口が塩からい
口の中が塩っぱい時や逆に全く味を感じる事が出来ない時、腎の衰えを疑います。
不安やストレスが長引いて寝不足となり、心身ともに消耗していないでしょうか?
或いは、食事が外食、インスタント、加工食品などに偏り、ミネラルが不足していないでしょうか?このような時は体液とミネラルバランスが同じ、海水のミネラルを補給するのがベストです。
昆布水やメカブ茶、牡蠣、貝類などの海産物を食事に取り入れる事も大切です。